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思い出  作者: 香川 尊
事故前の浪江町について
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エネルギー館

 小さいころ、私は家族でのお出かけが好きでした。新しいことや楽しいことがあるからです。

富岡市の第二原発近くに、東電さんの施設で、エネルギー館と呼ばれるものがありました。

父はよく私たちをそこに連れて行きました。


 エネルギー館は、地域住民とのコミュニケーションに用いるものでして、原子力の説明スペースと子供が遊べるキッズスペースがありました。キッズスペースにはゲームがあり、64版のぷよぷよ、ゼルダの伝説ムジュラの仮面が時間制限付きですが遊べました。紙コップのジュースも安く買うことができて、変えるときに一杯だけ父親が買ってくれるのでうれしかったです。


 また詳細はあまり覚えていないのですが、私が11歳ごろにファミリースペースのような、一家族が過ごせる小さな小屋のようなものも利用したことがありました。そこには漫画本もありました。


 封神演義(フジリュー版)がありました。今でもはっきり覚えています。ヒロイン兼ラスボスで妲己と呼ばれるキャラがいます。衣装がきわどく、大変興奮したことを覚えています。


 エネルギー館は父の職場に近いこともあり、ここで働いているんだぞというように得意げに運転しているの顔を覚えています。

 

 エネルギー館は、私の幼少期の楽しかった思い出で、その思い出のせいなのか、私は、電気科の道を歩み、今では電気系の仕事についています。


 大人になって、改めて思うことがあります。ファミリースペースに、フジリュー版封神演義を置く担当者はぶっ飛んでいると。

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