~囚われた僕の頭蓋~
——もう、これで終わりにしよう。
ここまで十分に生きて来たんだ。
苦しみはこれで終わりだ——
僕は1階の階段をゆっくり上り、2階寝室に向う。
1段1段上る度に幼少期の思い出、学生時代の思い出、
社会に出てからの思い出、良い思い出も、悪い思い出も全て、
勢い良く出るシャワーの様に浴びながら寝室に向かう。
寝室のドアをゆっくり開けると、不意に恐怖が僕を襲う。
しかし、自分は大きな覚悟を持ち、今という時間を迎えている。
『あとは実行するだけだ』
僕は決意しカーテンレールにロープを括り付け、首元にロープをやった。
少しだけ手が震えた。
震えたこの僕の手とも今日でお別れだ。
自分自身の傷に包帯を巻いた手、家族に触れられた手、
友人に触れられた手、彼女に触れた手、自慰行為をした手、
誰かを殴った手、自分の排泄物を処理した手、
動物に触れた手、仕事をしてきた手、
そして、自分自身を殺めることになるであろうこの手。
この手の最期の大仕事がまさかこのようなことになるとは、
自分でも考えてもみなかった。
でも、仕方が無い。
これが、自分の人生、受け入れるしかない。
僕はひとしきり思考を終えると、思い切って飛び立つ。
ガタン……
目の前には三毛猫のミーがいた。
※重要なお話 ☆彡
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