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俺の人生おかしいだろう  作者: なつみかん
2/2

俺の名前は後藤皐月



席に着くとすぐにSHRが始まった。


「それでは、みなさん!ご入学おめでとうございます!

この1年3組の担任になりました郷司恵美です。よろしくおねがいします!」


やはりこのミニスカ金髪先生は担任だったのか。

それにしても周りの反応が……

(ちょっ、やば、先生かわいくね?)

(派手だけど、美人だよなww)

(えっ、若くない?いくつなんだろう?)




みんなこの女教師に夢中だ。

まあ俺は年上は好みではないので。

お気に入りのギャルゲーも妹モノばかりだからな!




「エミリーン、彼氏はいますかー!!」


俺の前の席のやつがいきなり立ち上がったと思いきや

そんなくだらないことを言い出した。


「えーと…工藤春樹君ね?彼氏はいません、今日入籍しました~」

そう、語尾にハートマークをつけながら、結婚指輪をみせるように左手を顔の横に持ってきた。


「それでは、出席を取ります。」



(エミリン新妻かあ~それはそれでいいな。)


なーんて声もちらほら聞こえてくる


先生が出席を取り始めた

前のやつは工藤

俺は後藤で10番


昔からこの出席で「はい!」ってゆうのが好きじゃないんだよなあー」




「加藤翼」

「はーい」


「川崎雄吾」

「はい」


「菊池良太」

「はい」


「工藤春樹」

「はーいっ」


「小宮俊介」

「は、はい!」










は?????

んんんんんんんんん?


いや、そうなるよな

は、はい!ってなるよな、小宮君

君の前の席である俺、抜かされたもんな。

いや、どゆこと??


ここで、せんせーい俺呼ばれてませーん!とか俺言えない。そんなに明るい性格していない


確かに中学時代は空気だった。友達もいなかったし、特別先生とも仲良くなかった。

でも、出席忘れられたことはなかったぞ!?

なんなんだこの先生は!!!?






俺がいろいろと考えてる間にクラス全員の出席は取り終わったようだ。


「それでは、この40人で3組です!これから楽しい高校生活を送っていきましょう!」








そのあとは学校についてのプリントが配られたり、部活動の用紙が配られたり…







キーンコーンカーンコーン

授業終了の鐘がなる。








「次の時間で自己紹介だからね!名前と何かひとこと、考えておくように!」


そういって、先生は教室を出た。







いや、待てよ!

急いで先生の後を追いかける




「郷司先生!!!!!!!!!」


そういうと先生は振り返って

「なぁに?皐月くん」


と、下の名前で呼んできた。

名前がわかるならなんでさっき出席飛ばしたんだ



「あの、先ほど僕、出席名前呼ばれてなんですけど。」


「……………………。」


「あっ、ごめんなさいね、修正テープで消したの忘れてたわ…!」


「は?」


「あら?久志さんから何も聞いていないの?」



久志…?後藤久志40歳。俺の父親だ。


「は?え?父さん?」

今日何度目の「は?」だろう



「えぇ、私と久志さん、今日結婚したのよぉ」



……………………………え


えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ



は、なに?どゆこと?

ん?

あ、そういえば黒板に貼ってあった紙に郷司って書いてた

そしてこの先生の名前は………


「郷司恵美………。」


「今日からあなたのお母さんですっ」





……………大変なことになってしまった。


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