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6 ワシの孫可愛ぇえ!

孫かわわ(*´ ꒳ `*)

「お帰りなさいませお爺様」


面倒事を済ませて屋敷に帰ると、ここ数日で大分顔色が良くなった我が孫が出迎えてくれた。実はお風呂にも一緒に入ったのだが・・・もうね、リリアナの世話をするのが楽しくて仕方ない。


使用人の手前あんまりやり過ぎることは出来ないけど・・・領地の方から人を呼ぶまでなら全然いけるだろう。


「ただいまリリアナ。体調はどうかな?」

「お爺様のお陰でだいぶ良くなりました」

「そうか。それなら良かった」


一応、回復の魔法も軽く使ったけど・・・衰弱とか栄養不足は回復系ではあんまり意味ないから気休め程度だ。


あ、ちなみに一応前のグローリーさんの研究で命の延命も可能ではあるけど・・・俺はそこまで長生きしようとは思わない。リリアナが1人前になって好きな人と結ばれて、曾孫の顔を見るまでは死ぬつもりはないけど・・・それでも、あんまり長生きするとグローリーさんの立場上老害になりそうな予感があるので仕方ない。


優しくリリアナの頭を撫でると嬉しそうに頬を緩めるリリアナ。猫みたいで本当に可愛い!っと、いけないいけない。グローリーさんは好々爺と自分に言い聞かせて言った。


「お昼は食べたかな?」

「まだです。お爺様と一緒が良くて・・・ご迷惑でしたでしょうか?」


不安そうに見つめてくるリリアナを俺は抱き上げて微笑んで言った。


「そんなことはないよ。遅くなったがお昼にしようか。何か食べたいものはあるかな?」

「その・・・お爺様のスープが食べたいです」

「あんなシンプルなものでいいのか?」

「はい。大好きなんです」


・・・やべぇ、ワシの孫めちゃくちゃ可愛ぇえ!え、俺が作ったあんなものが美味いとか本当に愛おしすぎてヤバい!


「わかった。では今から作るから少し待っててくれ」

「はい。あのお爺様・・・今夜も一緒に寝てくださいますか?」

「もちろんだよ」


そう答えるとパァと顔を輝かせるリリアナ。うん、実はうなされてるのを見てから夜一緒に寝るようにもなったのだ。


やっぱり幼い頃からのトラウマなのか、悪夢を見やすいようでいつも抱きしめてあげてるけど・・・本当にバカ息子と毒婦にはきちんとお灸を据えたいものだ。


リリアナに危害が加わらないように秘密裏に色々と動く必要はあるけど・・・皆が言ってるグロって名前みたいなことは出来ないだろうから、とりあえずリリアナが前に進む時に必要なら踏み台にするとしよう。


用がなければそのうち消せばいいしね。


それにしても、ふむ・・・


「リリアナよ」

「なんですかお爺様?」

「これからは愛称として”リリィ”と呼んでもいいかな?」


リリアナって名前も好きだけど・・・どうせなら愛称の方が孫っぽいような気がするのだ。そう聞くとリリアナは嬉しそうに微笑んで頷いた。


「はい。お爺様からそう呼ばれたいです」

「ではリリィよ。私の可愛い孫よ。お昼にするとしようか」

「はい!」


ふぁぁぁぁ!めっちゃ可愛いぃ!そして腰がやべぇぇぇ!でも我慢、我慢よグローリー。孫の1人も抱えられなくて何が”賢者”か!?


そうして可愛い孫のリリィを愛でつつ崩壊しそうな腰を悟られないようにするのだった。


というかやっぱり、普段から身体強化の魔法とか使う方がいいなぁ・・・でも、あれって素の身体能力にプラスだから結果として腰がヤバいのは変わらないしなぁ・・・回復魔法もずっとは持たないしねぇ。


でも・・・とりあえずこの可愛い孫の前で恥ずかしい姿は見せられんよな。ふんすっ!そうして気合いを入れ直すのだった。



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