3.辺境の街テリオラ
丘の上で休憩した後再び街に向けて歩いた。
そして、街に入る為に並ぶ列の最後尾に並んだ。列には、冒険者や商人等がそこそこ並んでいたが門を守る兵士の人が優秀なのか何事もなくスムーズに進み僕の番になった。
「次の者、身分証を出してくれ」
「すみません、僕は初めて村から出て来たので身分証を持ってないです」
僕がそう言ったら、門番さんは別の人に何か伝えると再びこっちを向いた。
「そうなのか、この街に来た理由は?」
「成人したので冒険者になるために村を出て来ました。この街に来たのは、同じ村に住む人からこの街の人は優しい人が多いから初めはこの街がいいだろうと言われたからです」
すると門番さんは真面目な態度から笑顔になり雰囲気も柔らかくなった。
「そうか、そう言ってもらえるのは嬉しいな。ただ、そのまま通す訳には行かないのでな、すまないがこれに触れてくれ。これは、犯罪者かどうかを調べるものだ」
「わかりました」
僕は別の門番さんが持って来た水晶玉みたいなのに手を触れた。すると、水晶玉みたいなのは透明だったのが青色に変わった。
「ありがとう、もう大丈夫だ。問題も無いようだし通っていいよ。ようこそ、辺境の街テリオラへ」
「ありがとうございます」
僕はやっと街に入ることができた。
テリオラは、辺境にある街の中では大きい方に入る。近くには森や草原、少し奥に行くと山もあるので様々な物が採れるのどだ。そして、魔物も弱いのから強いのまで沢山いるので冒険者も集まりやすいのだ。
僕は適当に街を見ていると良い香りがしたのでそっちをみると、串焼きの屋台があり美味しそうだったので買いにむかいました。