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半壊した花弁または、青い硝子片  作者: 四辺岬 瑞綺
第1部 序章 プロローグ
1/3

××話 喇叭水仙と断片的なノイズ

 それは、冬が訪れた花弁のように、寿命を迎えた生き物のように……または、フラグを立てつつ、走りつつ、食べる食パンのように、サクッと、呆気なく。数秒間の瞬きの中で閉幕に近づく。まるで、そう…スナック菓子。(決まったな。)(※決まってない)(適当に言っただけです)

スナック終焉。インスタント終末。幕の内アルマゲドン。

つまり、そう言う事な訳なのです。









 何度も何度も、同じ事を。同じ時間を。同じ人達を見る。

そして人々は死ぬ。

人の痛みは、ある人はある人の中で一回きりの唯一無二の一度きり。

しかして僕らはどうでしょう。名前の知らぬ彼ら、彼女らのことでさえ、何度も何度も何度も何度も、死に様を見れば痛くなるのに、大切な人が何度も何度も死ぬ様を見れば…………おかしくもなってしまうでしょう。










 もしかしたら、これは、身勝手な事で僕の自分勝手で、世界の終末なんてのを見たくないから、知りたくないから、なんて我儘なのではと……思った。やはりそうなのだと思う、しかしながら愚かな僕は、既に妻も友人も娘も、仲間も…………巻き込んでいる。

同じ世界を仲間に繰り返させるている。苦しみ、痛み、繰り返す事への痛みそんな物を……僕は。これは拷問だな。

でも仲間の力を借りてでも、世界が終末を迎えるなんて結末を認めたくなくて、悲しいから、周りの僕を助けてくれた人達が死んで欲しくないから、と足掻いて、記して、死んで、戻して、擦って、その度に彼女らを辛くしてしまっていた。

僕は……………………………………………言葉も出ない。


 これを始めた愚かで、浅はかで、死んで巻き戻っていった僕らの中でおそらく性能の一番いい僕、自重して、その傲慢さと愚かさを直して来てくれ。

しかし、何代目かの僕は僕という感覚が薄くなっていて、僕という存在の記憶や行いは存在していてもやはり、責任や使命などしか強く残っていない……のかもしれない。自分という存在が理解できない。存在してはいけない様な罪人だ。けれども僕が……役が大き過ぎることは承知なのだけれど、僕が僕である限り責任が伴っている。やらなければならない、僕が終われば世界が、人間が終わる。

でもやっぱり、僕はただの人間なんだよ。


と、御託を並べた所で、言い訳を書いた所で、やる事は変わらないのだ。何なら、現在進行形で世界は幕を降ろす気だからです。一度始めてしまった愚かな僕のやる事は、首謀者の特定、抹殺。異変の解決。etc。つまりやらなければ人が死ぬ。世界が終わる。僕の大事な人達が、讌薙′窶ヲ縲が死んでしまう。







 世界線の結末も決まって来た、確定し始めている。おそらく既に、この世界線軸での結果は全て同じ様に収束されようとしている。

つまり、もうそろそろ、また僕は死ななければならない訳です。

巻き戻しでなく、死んだ後に巻き戻す。

と考えている僕に向かって歩いて来たのは、大柄な……いや、大柄だがなんともゴツい感じではない男なのだが……まぁその……いいや。初見では警戒されるであろう風貌の男だった。


「もう、そろそろなんだろ。……いや、その顔は今回は……終了か。」と、彼は見た目道理の胡散臭い声で、慣れた様な風に僕に言った。

「……まぁ、ね。結末が確定し始めてる。僕は死ぬ。だから準備を始めといてくれ、あと皆を集めといてくれよ。僕はその間に色々書き写しとくからさ。」と、こちらも慣れた風に言っていつものように僕は、作業を開始した。





 まもなく夜の11時。

私達は、彼の言う通りに集まった。ちょうど彼も作業が終わった様子でこちらに向かって来た。

「ええっと……また一応、万が一のために術式を掛け直すから、なんか配給みたいになるけど列になってくださいね。」

そう彼は言うとコートの懐から古本を取り出して、ある頁を開いた。



 そして、術式を掛け直すのが終わり準備も整った様で…………彼は……また死んでしまう。私達は、幾度も世界の結末を見てきたが、やはり彼の死ぬ姿は、とても耐え難く。胸が、頭が、張り裂けそうな…………苦しい。「いつ終わるのでしょうか。」そう誰にも聞こえない様に、正直、気づかれたい気持ちもあるけれど、小さく呟いた。









 僕は、準備が終わった様なので……(以下略)死んだ。僕は壊れているのか?


そして僕にはもう見えなくて、意識もこの数秒を引き延された間でしか持たないが、

気づけば僕でない僕がまたあの日に戻るのでしょう。


この後はまた、あの大柄なあの男がもう一度、砂時計を逆向きにするのでしょう。


砂時計逆向きにしたのなら、人であれば、骨格が砕け、肉供は溶け落ち、脳が、身体が蒸発、破裂の、地獄絵図。……となるが、僕らに影響はない。心配無用。

だが世界の方は違う。

時計の秒針、短針、長身は踊り狂い、時間の軸は悲鳴を上げる。空間軸は意味を成さない。だってそうでしょう。これは人が持ち得ぬ力。だって僕らは、世界を狂気に呑み込み、別世界達でさえ、狂わせた誰かを、その狡猾な犯人を殺し、世界を日常に、僕らが人であった頃に……戻す。そのための集団。いつぞやの、本来の使い方とは違う。違う様になった、なってしまった集団。皮肉な事に繰り返すたび、僕らは狂気に侵されれいる様でもはや、教団の様。または、狂団だ。

……あの日以降の未来、結末が破壊される。となれば、同じ物でも名称は変わるのだろう。

 なので次の世界線の名称を

世界線Φ1ー1

とする。






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