表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/68

第一章完結のあとがき。



と、言うわけで『異世界童貞』第一章完結です!


ここまで来れたのは、一重に皆さんの応援が有ったればこそです。


感想を頂いたお二人。

評価して下さった三人の方々、ブックマークして下さった21人の皆さま。


ブックマークまでは行かなくても取り合えず読んで下さってる約150人の皆さま。

本当にありがとうございます。



“格好良い主人公を書いてみたい”と思い、初めて小説を書いてみたのですが、どうだったでしょうか?


今回の話は、とにかくユーリを格好良く見せたくて作りました。


本当はアイゼンがこの物語でのラスボス予定だったのですが、それで物語を組むとユーリよりアイゼンの方が遥かに格好良く成りそうだったので、オーデンヴァルトに頑張って貰いました。


アイゼンは元々、鬼神装の為に作ったキャラだったのですが、感想に名前を出して貰えて嬉しかったです。


オーデンヴァルトは設定的に結構お気に入りです。

花蟷螂はなかまきりと雀蜂から着想を得て作った敵だったのですが、なかなかドラマチックに出来たかなぁと思っています。


まぁ、底辺なろう作家の錯覚かも知れませんが。


今後の展開は、ユーリが街に行って色々します!


学校はまだ先です。


学園編は結構盛り上がると思うので、そこまでどうにかモチベーションを維持して頑張って行きたいと思います。


これからもご愛顧の程よろしくお願いします!








































































































ーーーーーーーーーーーーーー



『本当にごめんなさい!!』



そう言って頭を下げる彼女。

周囲には雲海が広がり、暖かい光がさしている。


…しかし、僕の頭はまだ彼女の話を理解し切れなかった。



「…も、も…一度、い、言って貰えます…か?」



人と話すのは久々で、上手く言葉が出ない。

まぁ、高校を中退してから15年も引き込もっていたのだ。

まともに喋ろうと言うのが無茶な話だ。



『…貴方をこの世界に送り出す時、手違いで他の人よりも遥かに低い“運”しか授けられなかったのです。

そのせいで貴方を苦しませてしまった…。

本当にごめんなさい!!』



僕の心にゆっくりとその言葉が入って行く。

つまり、僕が誰からも認められないのも、キモいキモいと言われるのも、イジメを受けたのも、親父に殴られたのも、家を追い出されそうに成ったのも、みんなみんな…コイツのせいだったんだ…!!



「お、お、お、お前のせいだったのか…!!」



僕は怒りに震え、声を出す。

情けないどもり声に自分でも嫌になるが、それでも声を出さずには居られなかった。



「か、返せ!!お、お、お、俺の人生を返せ!!

み、みんなお前が悪いんだァァァァァッッ!!」



そう叫んで、僕はうずくまって泣いた。

そんな僕の背中を擦りながら、彼女は話し掛けて来た。



『…ごめんなさい…。

貴方の人生を返す事は出来ないんです…。

ですが、“新たに与える事”なら出来ると思います…』



僕はそう言われて、バッと彼女の顔を見返す。


…異世界転生だ…!間違い無い!!異世界転生だ!!

やった!!やった!!やった!!やッッッッたぁぁぁぁあ!!

糞みたいな人生だったけど、これで元が取れる!!

やった!!やった!!

ここにきて、もしかしたらとは思ってたんだ!!

良かった!!良かった!!!

()()()()()()!!


あぁ、あぁ、落ち着け僕。

僕は賢いんだ。知らない振りをして、有利な条件を引き出すんだ。



「ど、どういう事だ…?」



彼女は申し訳なさそうに、こう切り出した。



『貴方の世界でよみがえらせる訳にはいかないのですが、別の世界ならば貴方を甦らせる事が出来るのです』



「…そ、そ、そんな事言っても、こ、こ、このまま蘇っても不運なままだろ!!ほ、ほ、本当に悪いと思ってるなら、ど、ど、どうにかしろ!!!」



僕はそう言って怒ってみせる。

良いぞぅ!!主人公だ!!

様に成ってる!!

主人公だ!!現実は糞だが、幻想ファンタジーは最高だ!!

都合の良い女をはべらせて、チートで無双するんだ!!



『勿論です。運気は前回貴方に与え忘れた分を上寄せさせていただきます。

それと、謝罪の品も用意しました。

ここから貴方の望む物を選んで下さい』



そう言って彼女が指を鳴らすと、突然ズラリと数え切れない程の武器が表れた。

剣や斤、刀や槍、銃なんかもある。



『これから貴方が行く世界は、剣と魔法の世界なのです。ここにある武器達は、いずれもその世界で貴方の力に成るでしょう。

その力があれば、貴方は救国の英雄にだって成れる』



キターーーーッッ!!

やった!!やった!!知ってるぞ!?ここで何を選べば良いのか知ってる!!

凄い!!自分の事だと思って読んでた小説の通りだ!!



「こ、ここにあるものなら、何でも良いんだな?」



『はい。どれでもお好きな物を選んで下さい』



「じゃあ、お前だ!!」



『―えっ―!?』



そう言った瞬間、彼女は頬を染めた。



『そ、そんな事急に言われても…その、“私が欲しい”だなんて////』



ブファ!!知ってるぅぅぅぅ!!最高だぁぁぁぁぁぁ!!

絶対僕に気があるぞ!?

やった!!やった!!やった!!


やがて、落ち着きを取り戻した彼女は、ゆっくりと僕に近付く。



『…分かりました。お供させて頂きます…()()()



笑いが止まらない!!やった!!本当に嬉しい!!こんな都合の良い事ばかりなんて最高だ!!


彼女はそっと僕の腕に自分の腕を絡ませ、こう続けた。


『これから貴方には、一度赤ん坊からやり直して頂きます。私は一旦精神体となり、貴方に憑依する事で一緒に行きます。

いつか、肉体も迎えに来て下さいね?』



ぶひぃ!やったぁ!!ぐふふ!!やった!!やった!!


歓喜に湧く僕だが、彼女にまだ聞いて無い事があったのを思い出し、聞いてみる。



「お、お、お前の名前は?」



すると彼女は、頬を染めながらこう答えた。



『お、“お前”だなんて////』



流石僕だ!!やっぱり僕は凄い!!こんな美女を簡単に堕としたぞ!?

いや、今までがおかしかっただけだから、これくらい当たり前だな!!


両手で顔を押さえ、頭を振っていた彼女は、ゆっくりとこちらに向き直り、その名前を告げた。



『私は一五神の一柱、“理想”の女神ミランダです。

他の一四の神々は、転生後に紹介しますよ。

でも、他の皆さんは気難しい人ばかり。

貴方を気に入ってくれるとは限りません。

それはご理解下さい』



ぶひぃ!それってフラグ?

絶対に全員が僕を気に入るに決まってんじゃんwww!!


だって、この展開の携帯小説の主人公って、皆僕みたいな連中ばかりだもん!

ぶひぃ!まぁ?僕の方が賢いけどね!!


そんな事を考えていると、彼女が僕の手を取りこう言った。








『では、参りましょうか。…ようこそ、“異世界ギャミングステイト”へ』



瞬間、僕の意識は無くなった。

これが僕の、異世界転生の始まりだった。










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ