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level13

そんなこんなで遅めの昼食を済ませ、皿などの片付けを終わらせると、師匠は俺を椅子に座らせこう言った。



「さて…何から話をするべきか…。」



師匠としても、話す事の選択肢が多すぎて、どれから話をすべきか悩んでいるのだろう。

何せ、此方は異世界から来たのである。常識から何から何まで知らないのだ。

俺は取り合えず一番気になっていた内容を聞く事にした。



「…さしあたって僕の食性についてお聞かせ願えますか?

この事は僕にとって正に死活問題なので…。

僕の居た世界では、ヴァンパイアの食性は人間の血であるとされていたのですが、僕はゴブリンの血みたいですし、師匠は他の種族の血の可能性も前提にされていらっしゃいました。

この世界のヴァンパイアは固体によって食性が異なるのですか?」



そうなのである。師匠は俺に人間の血を飲ませて食性を確認していた。

もし、全てのヴァンパイアが人間を糧とするなら、師匠が試した意味が無いのだ。



「概ねそうじゃな。

今しがた他の種族の血を持って来たが、この世界には多種多様な種族が住んでおる。

ヴァンパイアは産み出される時に、その創造主たる真祖血族ブルーブラッドの都合でその食性を変えられるのじゃよ。」



師匠の話を纏めるとこうである。

多種多様な種族が居るこの世界では、人間以外の種族も、多数国家を築いている。

人間以外の種族と交戦状態にあったり、人間が居ない環境下で人間を食性にすると当然、飢餓に陥りヴァンパイアは死んでしまう。

だからこそ、その場その場で環境に合った食性で産み出される、と言う事だ。



「…成る程…。

では、僕はゴブリンと交戦していた、その真祖血族ブルーブラッドに産み出されたと言う事でしょうか?

だからゴブリンの血を飲めると…。」


「それは無いじゃろうな。

ゴブリン達、“繁魔”を従える魔王、“繁殖王ドゥブロヴニク”は、現在は神滅されており、再誕のサイクルに入っておる。

お前さんが造られたのが昨晩じゃと考えると、時間的に合わないからのぅ。」



“繁殖王ドゥブロヴニク”、“繁魔”、“再誕のサイクル”と分からない言葉が続くが、どうやら師匠は俺の食性はゴブリンでは無いと考えているらしい。



「では、僕がゴブリンの血を飲めるのは何故なのでしょうか…?」


「フム、試してみるのが早いのじゃが、“ゴブリンの血()飲める”と考えた方が納得がいくな。」


「…と言うと…?」


「恐らくじゃが、ゴブリンに限らず、闇の獣…つまり、魔族の血全般がお前さんの食性じゃと思う。」


「…魔族?」


「…フム、魔族とは―」



師匠はそう言って話を続けた。







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