三日平氏の乱
一ノ谷の戦いに勝利した源氏軍は、上洛に際し、大将であるにも関わらず
先陣争いをしたことを頼朝から叱責された兄・範頼が鎌倉へ召喚され、
代わりに畿内以西を任され、京の治安維持にあたることになったのが
金吾・秀秋(義経)でありました。
金吾:「大兄・頼朝が怖いのか。それとも兄・範頼の周りが怖いのか……。」
正成:「殿もいつ足を引っ張られるかわかりませぬ故、気を付けませぬと。」
金吾:「ソチを注意せよ?と言うことなのかな?」
正成:「残念ながら。
……残念ながら!?
私と徳川家のような関係を
今。頼朝公と結んでいるわけではありませぬので
殿を讒言するようなことは残念ながら……
……残念ながら!?
今。殿が心配されている様なことに
私がキッカケで。
と言うことにはなりませぬ。」
金吾:「にしても
京に戻ってから
と言うモノ
何もせず
黙々と治安維持に努めているだけなのにも関わらず
日に日に声望が高まるのぉ。」
正成:「前(義仲)が酷いと、普通にしているだけで誉められますからな。」
金吾:「……ただ……」
正成:「どうなさりました?」
金吾:「せっかく京の都に居るにも関わらず
……酒が飲めぬのは辛いものよの……。」
正成:「義仲の失敗の理由が、軍を統率出来なかったため。であります故、
お気持ちは察し申し上げますが、
今は摂生に努められますこと。お願い申し上げます。」
金吾:「ソチも江戸時代に酒でかみさんに逃げられた口であるし、
設定の弁慶は昔。京で刀を千本強奪した
立派な犯罪者であるから
過去を蒸し返されぬよう
互いに気を付けような。」
正成:「(……安宅の関で突き出してやる。)」
そんな金吾一行が京の治安任務(要は何もしない)にあたっている最中。
これまで静かにしていた畿内一帯の平家方が各地で蜂起。
酒が飲めぬ憂さ晴らしとばかりに金吾・秀秋軍は各所の鎮圧に励むのでありました。
ここで金吾・秀秋と小早川軍について説明したいと思います。
金吾・秀秋は元々。木下家の出身。
と言うことは、つまり彼は
羽柴家の一員であり、
豊臣家の一員でもあります。
その代表人物は勿論。
豊臣秀吉。
その豊臣秀吉の軍略が金吾・秀秋のベースとなっています。
加えて金吾・秀秋は小早川家の当主となっています。
その小早川家が得意としているのが
水軍。
そして装備は関ヶ原当時のモノ。
以上の設定になっています。
このことを踏まえまして話は
屋島。そして壇ノ浦に進むことになります。