チンギス・ハーン!?
「秀衡の野郎。騙しやがったな!!」
藤原秀衡の思惑にまんまとハマった金吾・秀秋は、
津軽海峡を越え、蝦夷地へ渡り。
更にその北の島を経由し、大陸に足を踏み入れるのでありました。
そこで見たモノとは?
「確かに大地は広い。大地は広い。
しかし広いだけで何も無い。
何も無いは語弊があるか……。
あるにはあるが草ばかり。
耕そうにも水が無い。
たとえ水があったとしてもそこは永久凍土。
農業に向いているわけで無し。
しょうがないから羊を飼ったさ……。
羊があれば、当座の生活を凌ぐことは出来るのであるが
羊が居るからオオカミがやって来る。
オオカミはやって来るが
日用品が手に入らぬ。
日用品を手に入れる唯一の方法が
……犯罪行為に手を染めることだけとは……。
正成(弁慶)!!お前の出番だぞ……。」
(不意に出会った相手を首尾よく殲滅。持っていたモノを我がものとするも)
「……これだけでは、持って。1週間だな……。」
そんな彼らがその日の生活物資を求め、
大陸を巡りに巡り。
金吾の子孫が日本の地に足を踏み入れるのは
彼らが大陸に渡って100年のちの出来事でありますが、
その話は、またの機会とさせて頂きます。
金吾・秀秋『義経に転生す』はこれにて中締めとさせて頂きます。
次回からは
金吾・秀秋『足利義昭に転生す』が始まります。