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無笑 ~正月から自称ヤクザが怒鳴り込んでくる程度にはどこにでもある日常編~  作者: 鴉野 兄貴


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鴉野さん。レビュー書いてください。鴉野さんにも書いてあげますから。『ありがたいけどやめておけ』

「鴉野さん。レビュー書いてください。鴉野さんに書いてあげます」

「ありがたいけどやめておけ」


 えええっ?! 相互レビューって読者さん増えるし、お互いの作品の良さがわかるし最高じゃないですか。抗議する仮想人格の彼。いや、あのね。とりあえず感想欄っていうのがあるんだよ? あと、レビューしたからって読者さん一気に増えるわけではないのよ? アクセスする機会は増えるかもしれないけどそれを見て面白いって意見が皆に浸透しない場合、レビュー欄を見る人からすればただのスパムだからね?!


「それに鴉野の書いた駄文って活動報告や感想、その返しなどなど含めたら400万字は余裕で突破するぞ(※ 2014年08月21日現在)誰が読むんだそんな便所の紙」

「あ、ぼくは全部鴉野さんの書いたものを把握できる能力ありますけど普通の方には厳しいですね」


 なんというピンポイントな黒歴史メモリー能力者。絶対同窓会にいてほしくない。


「鴉野さん。同窓会っていうのは不良が美人の同級生を手籠め」

「おい」


「……リア充グループがこっそり行うものだから鴉野さんなんて呼ばれませんよ」

「それは認める」


 というか、今更アカ中学から同窓会のお誘いが来たら困る。


「あなたも日本○軍に入りませんか~」


「ちょ?! 鴉野さん?! 自衛隊さんじゃないのですから?!」


 還暦過ぎて、自分たちの時代の空気を覚えている人に急に触れ合いたくなることがあるから、鴉野が呼ばれるのはそれ以降ではないかな。


「宝塚100周年みたく歴代のアカそろいぶみですね。鴉野さん」

「うわ。絶対行きたくない」


 まぁ正直に言えば相互レビューみたいなことになったことは少なからずあるけど。


「相互レビューしている人たちで書籍化している人っているのかな」


「さぁ」


 たぶん、痛い人同士って認定を受けるだけだと思う。なれ合うのと仲がいいのは別。


 拙作『かふぇ&るんばっ♪』は地味に書籍化作家の人たちから何度も面白いと評価されたことがあるけどアレはなろうの評価もPも閲覧数も上がらないしね。


「鴉野さん。アレ書籍化の話とか来ましたか?」

「ねえよ。『男だけど乙女ゲーム』は電子書籍にしないかとか言われたけど」


 当時はなろう規約改正寸前で五〇万くらいの安い値段で電子書籍にできますと片っ端からメッセージを入れる商法があった。


 Kindleなら0円で発表できます。


「ああ。なろう規約無視してメッセ送ってきて消された人ですよねぇ」「まぁ必死なのはいいことなのかなぁ」


『かふぇ&るんばっ♪』シリーズって連載時も今も読んでいる人のほうが珍しい話なんだよね。評価ポイントも押されないしなろうシステムで良作さがした結果として読む人はまれだと思うよ。アクセスも連載時でPVが50程度。ユニークアクセス。つまり見ている人は当然もっともっと少ない。感想欄はそれなりの賑わいになるけど。


「シリーズ最新作より自転車の資格の筆記試験まとめのほうが好評という笑えない話もある」

「鴉野さん。今は試験日待ったなしなんです。まさに藁をもすがる」


 泥沼に落ちる可能性もあるので鴉野の駄文を見ている場合じゃないのでは。


 男たちは鴉野の父の友人が送ってきたトウモロコシの髭を干した髭茶で一息。


「なんか、『面白いは個人の嗜好。売れる(アクセスが多い)は条件の良さ。面白い話で当たり前。売れる話を書きましょう』っていう鴉野さんの主張まんまな話ですよね。アレ連載時も今も読んでいる方珍しいほうでしょう?」

「たまーに悩める女性の感想や熱烈なメッセージがつくけど基本なろうではまったく受けない話だね」


 ツイッターのBOTらへんが入口なんじゃないかなぁ。ほかの話でよくありそうな呼び水的なお話である『男だけど乙女ゲーム』や『四天王』や『ファンタジー世界で貸自転車屋』を読んでから読むのかはわからん。


「間違ってもレビュー見て読者さんが増えている話じゃないな」


「あれはある程度人生を積み重ねた女の人が読んだほうが面白いですしね」


 ため息をつく二人。その足元では最近鴉野が買ったロボット掃除機が扇風機に乗り上げてじたばたもがいている。


「相互レビューをしていると最初だけはアクセスは増えるかもしれないけどそのあと読者さんが増えるかというのは作品の地力だからね」


「鴉野さんのオトモダチ認定されるリスクを考えるとイマイチだということですね」


 そういうこと。


 小細工は大事だと思うよ。宣伝は大事だもの。

 外伝の短編書いて小説のランキングタグ設定で本編とWebページから直接リンクできるようにして入口にするとか。


「鴉野さんの場合あまりにも短編が多すぎて意味がなくなったので統合しましたけど」

「うむ」


 あっちこっちの評価サイトにリンク貼るとか。


「アルファポリスの賞をやっている人のサイト見たらバナーが10個以上貼っててどうなのこれって思った」


「意味ないのをご存じないのでは?」


 こんなせこい手を使う相手に既に完結済みだった『四天王』を負けさせるわけにはいかないと『でろ編』を書いたのは裏話だ。


「……」

「マジ」


 完結設定を連打する人もいるな。

「あれってスパムだよね」


「ですよね。完結作を安心してみようとしている方は一定数いらっしゃいますから」


 実際、完結マークついてトップページに表示されている場合とりあえず見に来る人はいる。でもあれは作者に一任されているとはいえ、完結連打でスパムにしていいとは思えない。

(※ この記事を書いた時点では完結設定を押すたびに小説家になろうのトップページに掲載される仕様でした。規約で否定はされていなかったので一定数の作者作品がトップページをスパムしていたのです。2015/10/7補足説明)


 まがりなりに更新するならまだ笑って許せるかもしれないけど。


「何度も改稿と称してほぼ同じ内容を消しては再アップロードする人もいるよ」

「ちゃんと抜本から改稿して読者さんがつく内容なら喜ばしいのですけど」


 文章量があるので何度も投稿してアクセス数を稼ぐ作戦だね。


「あと、某氏から『もう五件以上レビュー書いてもらっているのにあちこちにレビュー依頼するのはやめなさい』って叱られた人を知っている」

「鴉野さんにも来てましたよね」


 何度も消しては書き直しで一向に完結するようには見えない話に推薦文書いたのは失敗だったなぁとか思ったよ。


「完結しない素人の書いている話に付き合う読者さんが可哀想だもん」


「未完の大作は多々ありますが、あくまでも『なろう』さんは素人さんたちの投稿小説サイトですからねぇ」


 俺たちは大作家でもないし、歴史に名を残す人間でもない。ネット時代になったから黒歴史はサーバーに残るだろうけど。


「有名人の活動報告やランキング作品の感想欄にコメントを入れまくるのも有効な売名だよな」


「たいてい流れますけどね」


 たまにすっごくイカした感想書く人がいて、そこから作品に会うこともないわけではないけど。


「にちゃんねるに晒してフルボッコにしてもらって意見を素直に取り入れて大改稿も有効」


「心折れますけどね」


 でも書籍化したらもっとフルボッコになるんだからそれでくじける人間は作家なんてなれないぞ。


「ツイッターで宣伝も有効っちゃ有効だね」


「宣伝したくてもフォロワーさんがいないときは寂しいことになりますが」


 創作関係の人たちって相互でRT連打するからスパム化するんだよな。


「あと、はなから盗作」


「いるから困りますよね」

「ヘイトスピーチ連打でお仲間を呼ぶ」


「なんかドラクエの化け物みたい」


 宣伝は大事だと鴉野は思う。

 宣伝はテクニック。そして知識。人脈。だけどさ。


「皆が見て面白くないのに、宣伝を連打しても誰も喜ばないよ」


 自演を疑われたり、盗作だと言われたりしてまで名を売るならそれは自分を傷つけているだけ。

 たった一人の読者が見て、『面白い』と思ってくれる。

 その読者が自分だけしかいなくても、自分を大事にすること。

 そのほうがよっぽど大事。


~『鴉野さん。レビュー書いてください』 おしまい~

仮想人格:「鴉野さん。実はこのエッセイ、地味に鴉野さんが挙げた呼び水作御三家よりユニークアクセス多いことがあるのですよ」

鴉野:「え……」(困惑)


 黒歴史を増やしている愚か者がここにも。

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