鴉野さん。レビュー書いてください。『あなたどなた?!』
「鴉野さん! レビュー書いて下さい!」
「あなたどなた?」
三白眼で睨む鴉野。
夏場ゆえに汗だくのちょっとたれ目を持つやや長身の美青年。
「い、いやですねぇ。あなたの大切な仮想人格さんです」
「とっととぶぶづけ食って帰りやがれです」
「ちょ?!」
さて。
なろうの中にはレビューを書いてもらうと読者さんが増えると思い込んでいる人間が一定数いらっしゃるらしい。
鴉野はこの記事の時点で三二回も書いていただいているがマイナーなままである。
つまり、たぶん嘘だと鴉野自身が立証している。
はい本日の議題終了。数だけなら累計作家さん並だし。
暇な? 方だけの続きである。
まぁきっかけにはなるかもしれない。
一応『小説を読もう』のトップに長い間表示されていたら目を通す方も多少はいらっしゃる。
それだってほかの方の書いたレビューが多いかとか、土日だとかその他複数要因が絡む。そもそも他人の琴線に触れなければ読者さんは増えない。
『これ面白い。お前も読めよ』
これがないのならなおさらだ。
鴉野は自分の感性的に面白いものに書いている。しかし鴉野が面白いと思うものは他人から見て面白いと限らない。そして鴉野の感性がまぁそのアレなのはこのエッセイだかなんだかわからんものを読んでいらっしゃる方には痛感できると思われる。
鴉野は好き勝手に目についた新着や好みの重なっているお気に入りユーザーさんの作品、そのお気に入り作品を見て人に薦めたいものには推薦文を書いているがあくまで好き勝手に書いているだけであり、あるいはよくしていただく作者さんを応援するためだったり、お話の自分が好きなところを分析するためだったり。要するに自分のために書いている。たぶんこれからもそうだと思う。
ので、『読んでください』と言われてもたぶん読めない。読まないと思う。
普通に受験勉強していたり忙しかったり面倒だったりする。後半ちょっと待った?!
それに、にちゃんねる界隈では『鴉野にレビューされた作品はゴミ屑確定なので絶対読まない』と断言される方が少なからずいらっしゃるらしいのでやめておきましょうとしか言いようがない。作品が好きな人や百歩譲ってご友人に書いていただいたほうがマシである。
この記事までに140作レビューを書いた。
では書籍化に至った作品は何作あるか? 今回は晒してみようと思う。
レビュー関係でマイナーが一番妄想する案件はこんな感じみたいである。
「レビューをきっかけに日刊、月刊、累計ランキング入り、どこかの出版社の目にとまって書籍化」
そんなの考えていない? それはいいことだと思う。
結論から述べる。一四〇回で二作だけ。
作者様方の許可を取っていないのでヒントだけを述べれば魔王がハンバーガーを作る話。
ぶっちゃけこれは鴉野の推薦文関係ない。普通に面白い。
本来の脇役が主人公になりゲーム世界の運命を覆す努力の物語。
これは鴉野ではなくて別のユーザーさんの紹介で読んだのでまったくもって鴉野は関係ない。あとの書籍化展開も鴉野が推薦文を書こうが書くまいが関係なかったであろうと断言できる。
賞は取った、あるいはアルファポリスの最低条件は満たしたが書籍化を逃した作品もある。
これはT師匠のアレなので太○出版にでも持ち込んでほしいと思っている。
ちんぽちんぽばんざーい。いや、賞とったのは推理のほうだけど。
(※『天才クソ野郎の事件簿』はCOMICOにて連載中です)
あともう一作は毎回ユーザー名を変える某氏の作品だ。アイデアが多いのはいいことである。
ジャンル別はもう考えないとする。
マイナージャンルはお気に入りが一件増えたら日刊でランキング100位以内に入ることがあるので鴉野も関知できない。
総合ランキング入りした作品がある。
というか元から入っている作品が多いので鴉野と関係あるか疑問だ。
結論として日刊月刊十二作。
結構な確率に感じると思うが鴉野の驕り高ぶりとしか思えないが関係あるのは二作くらいしかない。
累計には入ったがその後有名になって、のんびり書いていた作者さんに迷惑をかけてしまった作品もある。これは一作。鴉野はどちらかというと今は途中削除になった前作のほうが好きだった。今でもだが。
現在休養中の某ユーザーさんの作品を入れたら三作くらいだ。
これは多いと言っていいのだろうか。
たぶんナンパで有名な御堂筋で若い娘さんに片っ端からナンパを試みての成功率程度じゃないだろうか。そもそも試す必要性すらない。試したいと思わない方のほうが多い案件である。試す奴は失礼だがちょっと変わった人扱いされると思う。ナンパ男は普通に不審者としてあつかわれるものである。
交差点で小学生をナンパしている美容師がいた。通報していい。
レビューを140回以上書いた人間はこの記事を書いている時点ではなろうでは某V氏を除いていないので某氏の過去にレビューした作品の統計を取ればわかると思うのだが某氏はちゃんと累計作もガッチリ読み込んでいる。
鴉野のように『累計作以外しか推薦文を書いていない』人間はまれだ。普通、面白いものは一番売れている(人気がある)ものと同じだからだ。鴉野の場合面白い作品は既に売れている作品や古典になった作品を図書館で読む。なろうのランキング作は読まない。
そりゃ、推薦文書いても誰の琴線にも触れないだろうよ。
いや、読んだら面白いとは思うがその。あれだ。
『ハンバーガーとコーラは世界一売れているけど世界一美味いと感じるかどうかは個人の味覚に依存する』
というやつで。
鴉野は作者でもあるので、『あ。展開読めた』とか『あ。今人気稼ぎしてるな』とか『あ、ギャグ回で引き延ばした』とか連載作なら当たり前でやるべきで自分でもやっていることなのだが、それを見たらもう読まない。面倒だし。ぶっちゃけ多くても十万文字程度でスッキリ完結してもう更新もしない話のほうが好きなのだ。
自分自身が少なからずネタ不足で引き延ばし回を挿入した経験が幾度もあればなおさらである。
早い話、人気があろうがなかろうが、長編に付き合うのが面倒なのだ。
なら自作を整理しろよ。何作かはコンパクトにまとめて書き直した。
ハンバーガーとコーラが売れるのはちゃんと材料の補給が世界中で保障され、値段が激しく変動せずなおかつ比較的安く、まずくはない程度には味も保障できるからだと思う。
ぶっちゃけ、ファーストフードのハンバーガーなんて10年たっても形が変わらない保存料の塊だし、コーラに至ってはレシピ不明で何が入っているのかよくわからない物体である。
これが世界一美味いかと言われて『美味い』と断言する人間はちょっと食が細いか、個人の嗜好というものが存在しない。
そして個人の嗜好は一番あてにならない。美味いと言われて食ったものをまずいと思うことは少なからずある。それならハンバーガーとコーラ食ったほうがマシだ。
それでも拙いながらに恋人や母が作った料理がおいしく感じることは少なからずあるし、民族料理や珍味が特別なシーンならおいしく感じることもある。あるいは酒みたいに有害とわかっていても好むことは非常によくある。
『面白い』というのは個人の意見であり、誰が見ても面白いとは限らない。
鴉野みたいにマイナーな話ばかり読んでいる人間が面白いと言ったって多くの人間は面白いと思わないと思う。
鴉野は自分が面白いと思う話ばかり書く。なのでマイナーなままである。
ある程度は読者受けも考えて書くが、累計作をガッチリ読み込んで研究したりはしない。
途中で面倒になって断念するからである。
それじゃ受けなくたって仕方ない。




