一本歯下駄と小指の支え セカンドシーズン 弐
謎の変な下駄。使用者データ
靴のサイズ25.5センチ
実際の足のサイズ24センチ
身長157.8センチ(体格痩せ型)
体重50キログラム
一本歯下駄の使用経験
日常的に利用。特殊(というか変態行為)なトレーニングに使う。
主な使用方法
リハビリ:武道 身体研究 登山 トレーニング全般
普段使っている下駄
高さ9センチ 幅10.5センチ 奥行26センチ
サッカーのリフティング、剣道の素振り、空手の突きの練習や山登りに使う。
何故このようなことを書いているかというと注文で必要だからだ。しかしこうして冷静に自分自身を書いてみるとどれだけ頭おかしいのか解るな。
自分で言うな。悲しくなる。
鴉野の説明が酷過ぎるため多少注文内容が前後したが注文通りの品の図面が完成。制作された下駄が到着と相成ったのは3/4の事だった。
実物はこれだ。鴉野専用である。
鴉野は思った。
『16センチは高すぎた。踵をつけて身を起こすことは出来ない』
当たり前だろ?!
もしそれが出来たら鴉野の足の指の力は某ジブリの監督が若き日に手がけたアニメ作品のヒーロー並だ。あれは足の指で航空機に掴みかかっていた。解らないネタでごめんなさい。
しばしふらつきながら立つ練習をして鴉野はさっそく気づいた事があった。
足の指で全体をガッチリつかむ上、足首を左右に動かすことが出来るようになった。故に直立は驚くほど安定すること。そして。
『これならば和式便座も怖くない!』
そっちかよ。