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無笑 ~正月から自称ヤクザが怒鳴り込んでくる程度にはどこにでもある日常編~  作者: 鴉野 兄貴


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ひゃはははは汚腐怪(おふかい)は地獄だぜ~!!!!? そうだ。俺は城を見に逝くんだ

 鴉野は一発ネタを用意してオフ会の場に臨んだ。


 大阪人は一発ネタを用意してくるものとか思っているわけではないのだがまぁ和みネタには成る。


 その内容とは名前を聞かれたら『鴉野 兄貴 四八歳無職! 既婚!』と告げて指輪を見せ。


「ウソです♪」


 そう抜かして指輪ならぬサザエボンのフィギアを見せると言うモノである。


 このサザエボン、『無笑』でしか出番のない久さん(仮名。父)が大昔に大阪府十三じゅうそう駅の怪しい露店で購入したもので、サザエさんの髪形をしたバカボンだ。


 こんなネタを振られる人々も困るだろう。だが安心を。


 鴉野が今か今かと自己紹介タイムを待っている間、メンバーは一回も鴉野に名前を聞かないまま無しでなし崩しに鴉野が鴉野であろうということになってしまい、鴉野の自己紹介はなくなってしまった。


 メンバーは『誰此の人』だったであろう。


 鴉野がカラオケで歌を度忘れして詰まっていると一緒にメンバー全員が歌ってくれた。


 優しさに鴉野は泣いた。

 でも誰も鴉野の名前を聞く事はなかった。


 寒風の中大阪に帰る気もない鴉野は思った。


 「そうだ。城を見に行こう」


 鴉野は一夜を明かすと電車に乗り木曽川沿いの犬山城に向かった。


 何故犬山城。名古屋城行けよ。

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