iPhone12ProMaxを買いました【2020/11/28】
唐突だがiPhoneを買い替えた。
普段使っている家計簿アプリ、マネーフォーワードがiOSを更新しろとうるさい。今のiPhone6ではiOS更新ができないらしい。
「ので、たまっているお小遣いを全部はたいて最新のiPhone12ProMaxにした」
「マジか?!」
ああ、まぁVRとかARとかに興味はあったからX以前から気にはなっていたのだよ。でもカメラ複数とかARとかジャイロとか考えたら最先端ガジェットを購入してもいいかなってくらいには進化したし。
「最先端はすぐ旧式化しますよ」
「わかっているけど、まぁ仕方ないよね」
とりあえず、その辺をレビューしたい。
まず、鴉野はLINEmobile利用者だが、注文した2020/11/12日の時点ではLINEmobileがiPhone12ProMaxに対応しているとは発表されていない。完全に見切り発車だ。
「ええええ?!」
「まぁiPhone12には対応しているし」
ちなみに現在でも5G通信には未対応。
「鴉野さん。5G通信できないなら旧式スマートフォンでもよくないですか」
「現時点で5Gは日本国内では都市圏しか使えない」
ダムがあるような田舎の現場に出かける警備員からすれば5G通信対応機能はあまり魅力的ではない。
「それに伴い、LINEmobileの契約も見直しですね」
「うん。最近LINEもTwitterも使わないからSNS無料にメリットを感じない……と思ったらこの契約終わっているのだね」
自分は入れていないけどオプションのウィルスバスターはまだ残っているのか。かつてiOSからはトレンドマイクロ社さんはウィルス企業認定されていてダウンロードできなかったはずなのに。
とりあえず今まで使い勝手がわからなかったPodcastを使うようになったし、新スマートフォンは最新のiOSに対応したためアプリを分割表示できるようになったから小説家になろうを見ながらYouTubeを閲覧できるようになったようだ。都合全くもってたまりまくっていて人様にあげるほどあったパケット上限が3Gでは足りなくなる。一気に二倍の6Gにする。
先のゆうちょ銀行のLINEペイ自動引き落とし対応解除のせいで注文が成立せず、apple社とやりとり。別のクレジット払いにしてしばらく待つと。
「届きましたね。これが最新機種」
「でかっ?! これ、DMMお台場でもらった防水首掛けスマホカバーが使えないぞ!?」
エロ動画で有名なDMMドットコムは定期的にVRやAR体験を親子連れに提供していて有名である。というかいつ貰ったのを後生大事に持っていた鴉野!
「うーん。ごついが持った感じは及第点。ふちが丸くないのはちとアレだが耐久性を上げたと好意的に解釈する」
白くてでかくてごつくてかっこいい。
仮想人格とおもちゃにして遊ぶには丁度いいサイズだろう。うん。
「わーいわーい! 鴉野さんが持っているっていうことはボクもお父さんから買ってもらった設定になる!」
「あ、お前はXperiaとiPhoneXを使っている設定だったっけ……憧れを現実が超えていくことはままある」
めっちゃ嬉しそうだな仮想人格。自分はこれから設定が大変なのだが……。
「あれ? なにこのつぶつぶの雲」
「あ、今のiPhoneはこのつぶつぶを画像認識したら勝手に今までの設定を反映してくれますけど。まさか鴉野さんご存じなかったですか」
まじか……。面倒になってGoogleアラートのメール設定で最新情報を得るのを怠るようになって数年たつしマジで知らなかったわ。
「え、じゃ鴉野さんの最新ガジェット知識って2018年のバ美肉らへんで終わりですか」
「なんだよな……そりゃ今のスマホが空間認識できるとか、計測アプリで写真撮ったらものの大きさをリアルタイムで計測できるとかは知っていて購入したけど」
最新技術さんたちすげえな。
一部のiPhoneが覚えていないサービスやサイトやアプリのメールアドレス設定以外はそのまま移植ってすごすぎねえか。
「てか、ゆっこさんのスマホもそうだけどホームボタンがないぞコレ!?」
なんと今や顔認証らしい。ぐるぐる顔を動かしてどの角度からも顔を認証できるらしい。
「指紋認証は無くなりましたね」
「マジか……話は変わるが先日朝から大騒ぎしている人が駅の中にいてだな。ちとヤバい人と考えたのだが。
白杖持っていたのだよね。その方。
「はい?!」
よくよく聞こうと意識したとたん、変な人が奇声を上げているという認知が『助けを求めている』と変わる体験をした。
「え。え? その方何をされていたのですか」
「自販機があるのはわかるけど商品とメーカーとその値段がわからないので周囲に助けを求めていた。まだ駅員がいなかったしめっちゃ困っていたらしい」
鴉野も確認したが、最新機器の告知等で自販機の位置が仮にわかっても値段や蓋がついている瓶か否か等視覚に障害がある方にとって便利な説明があるわけではない。
「メーカーさんには激しく改善を求める」
その大事な大事な物理ボタンが一つお亡くなりになりました。
「てか、これじゃ完全にただの板じゃないか。前に電車内で見かけた方は画面が完全オフ状態のスマートフォンを自在に操っていたけど」
「しかしご安心を。最新機種には背面タップがありますよ鴉野さん」
「なにそれ」
えっと、設定をこうしてこうして……。
仮想人格に言われるままに設定する鴉野。なにこのショートカットとかいうの。え、最近のiOS対応標準アプリなの? あ、でもこれ無職時代にしばらくやったProGateに似ている。というかPythonやっていたら理解できる。ここをこうして……うん超簡単。
「やべ! 背面二回たたいたら今の地図が表示されてゆっこさんのメアドに現在時刻と現在地と家までの所要時間を送れるようになった」
鴉野は新たなるチート能力を得た!
「三回タップで低電力モードにできるようにしましたよ。鴉野さんは外出中常に低電力モードで帰宅時に充電してその時だけ通常の電力モードになっていますから都合がいいでしょう?」
スッげえええええええええ!? 最新機種パねえ!
「本当は置いておけるだけで充電できるようになっているのですが、資金が尽きた鴉野さんは純正スマホカバーと保護ガラスをも買うことができませんのでこれは除外ですね」
「えええ?! これイヤホンジャックないぞ?!」
イヤホンを二つ持って無線しつつiPhoneのオーディオブックを聴くようなサボタージュは出来なくなる。いや、そもそもサボタージュするな。
「鴉野さん、音楽聞かないくせに意味なくAirPodsPro持っているでしょうが。あれを使ってください」
「鬼畜仕様かよ。あ、でも防水機能は上がっていそう」
しかしおかげでハンズフリー通話ができるようになった。便利だなこのセット。
「あれ? 心なしか音声認識が超賢くなっている」
前は全く使えなかったSiriだが今は真面目に話を聞いてくれる。Podcastの『こちらAUカブコム投資戦略室』と音声認識できず珍回答を繰り返すけど。
「あ、音声認識で先のショートカットを呼び出せますから便利ですよ」
ショートカットをActiveTouch設定しておけば指紋認証以外のボタン機能も使えるな……ええと一回押しはアプリをいったんひっこめる既存の設定にしてダブルクリックはコントロールセンター呼び出しにして、押しっぱなしで会社に電話して上番下番報告と共に現在地と時間とをメールで自動報告できるように設定できるのか。
「だいぶ使いこなしてきましたね」
「こういうのは作者の性格というか設計思想が統一されているのを読めるか否かだからね。短編『声が聴こえる』のお母さんはゆっこさんがモデルだ」
コロナをきっかけにガジェット強制とかシャレにならない弱者の叫びだよな。アレ。電話でいいじゃないか。なぜ電話代を少しケチっているのだ。
「ゆっこさんなんて炊飯器の予約機能すら電気代がもったいないとかいって息子の弁当に入れる米の予約を消してしまうのだぞ」
「最近はやらなくなりましたけどね」
そんなことを繰り返していると会社で『カラスノ君、パソコンの設定できるかな』とお声がかかるようになる。怪奇の事件はゆっこさんの仕業。
「鴉野さん、数学の教科書書き写し始めてから字がきれいになりましたし、小説家になろうの各作品の速読もスピード上がりましたし、いいことぞろいですね」
「……エビデンス無いからよくわからん」
まぁプログラムも速読も数学も語順が大事だ。
そしてこのショートカットを使えばかなり創造的なことが可能になる。
てか前は横をスライドしていたら今までYahoo!NEWSとか出ていたけどないね。
「あ、ヴィジェットですね。ここはこう設定を」
「ファ?! なんか予定と現在時間と、現在地の概略及び天気や気温、株価や使ったお金までわかる?!」
マネーフォーワードを登録したら直近二回までのお金の履歴が概略される。意外と便利だ。
「最近使ったアプリもスクロールで出せるので、活用してください」
「便利だね……うん」
というわけで、異世界はスマートフォンとともにじゃないが、警備先はスマートフォンと共に行くことにする。
「カラスノさん。ここクレーン車が通るの無理っぽくないですか」
一般的なクレーン車の車幅は2メートル前後だ。
「うーん。『計測』……確かに2m無いね。一応人様の土地に乗り上げたら通れるけど後でクレーム受ける。悪いけど誘導できる自信がない。そもそも電柱と直近の壁との間はわずか2.2メートルしかないよ」
「無理ですね……というかカラスノさん。メジャー持っていたらそれで済むでしょう」
確かに。誤差もあるし。例えば鴉野の身長が二cm伸びる。
「カラスノくん。この坂超きついし長くない?」
「うわ。傾斜10度もある?!」
計測アプリには水準器もついている。だいぶ使いこなしてきたぞ鴉野!
「やべえ。無線持ってきてませんよ鴉野さん」
「はい、『○○さんに電話』……かかった。『通話終了』」
電話がつながらないド田舎はさておき、都市圏ならまあ何とかなる。地味に警備しながらスマートフォンは面倒なのだ。取り出す電話番号探すかける通話切る。無線なら簡単だし基地局も不要だし。
「自動的に家に連絡は便利ですね」
「最近はリモートワーク増えたので出退勤をブラウザベースで報告できるサイトもあるよ……あ、ブラウザっていうはGoogleChromeとかFIREFoxとかのことね。iPhoneやandroidのアプリなしで動作するってハードウェアを選ばないから実は結構便利なのさ。もちろんボタン一発で特定サイトにアクセスして操作する複合型のアプリもあったりする……ってわかる読者いるのかコレ?! とりあえずパソコンでもスマホでも操作可能な小説家になろうみたいなのがブラウザベースです」
「どっちもやりませんが艦これかツムツムかの違いですかね」
VR関係の知識を得る過程で得た知見だ。PodcastとかAudibieとかも駆使していくとなかなか快適だ。
でもAppleMusicは入れない。
「なんでですか鴉野さん」
「以前、警備資格取る時に入れた実技の文言が再生されてしまってAudible再起動の邪魔になるのだよ。AudibleオリジナルコンテンツもSiriからでは再生できないから手動で操作するしかない。面倒だよね」
まじがんばってくださいAmazonさん。
「聞く日経ヘッドライン入れているなら日経新聞電子版も入会しましょう。鴉野さん」
「お前はおれの小遣いがどれだけあると認識している」
まぁ最新機器で浮かれているから色々契約見直しするけど……というか、大昔に使っていたPeatixのパスワード流出騒動でパスワード大幅見直しした。おかげで一日潰れたし!
「そりゃパスワード使いまわす鴉野さんに問題があるのです。今はFace IDがあるのですから」
「おのれ最新機器の使い手の傲慢さめ! 旧技術の発露を見せてやる!」
鴉野は奮起した。かれはまず風呂場にダッシュして剃刀を取り出すとじょーりじょり。排水溝に詰まった毛はゆっこさんに叱られないようにごっそり処理する。抜かりはない。
「何をしていらっしゃるのですか鴉野さん」
「おう。モヒカンにしても認知できるか試してやる」
「……近日あなた教育ですよ。出席しないといけないのですよ。会社の皆様になんと説明するのですか」
「どうせ毛量多いからモヒカンなら寝かせればなんとでもなる」
仮想人格は呆れている。
この手の画像認識は顔にあるランドマークでわかる。だから眉の形も変える。さて勝負だ最新機器め!
「……」
固まる鴉野。
鼻で笑う仮想人格。
「認識しますね」
「鼻とか目の間とか、耳とかは変えにくいからな……だが……おれの女装なら!」
仮想人格は必死で止める!
おおっと森崎君止められない!
人間の顔のランドマークは男女で変わる。平面で認識しているならば化粧でごまかせるが立体的にセンサーで認識していれば見破られるであろう。というか警察の真似事を何故鴉野はやっているのか?!
「さすがに二時間も化粧するのクソ面倒だからやめた」
「賢明です……ってバ美肉ソフト入れているし!」
「やっぱ持っている機能は全部使わないと」
あ、余談だけど結局純正カバー買ったよ。支払いは……考えたくないが。これでカメラが突出していて傷がつきやすい問題もクリアした。
「バ美肉はちょっとぼくもわかりません」
「お前が頼りだったのに!?……うーんこのアプリは腕の動きに未対応だけどダンスを踊らせることは可能か。空手とかは出来なくてもおれにはできない動きは出来る。まさに拡張現実だな」
さっそくなにをやっている鴉野?!
「というかいい歳こいてバ美肉とか死にたくなりませんか」
「かなりなる」
Virtual美少女カラスノア・ニキちゃんだよ! ニキニキ!
化粧で二十代の若者に化けられる鴉野だが二時間もかかるし、こういうのはさておき最近の会議ソフトには化粧機能標準装備なのはいい傾向だと思う。AR技術の進歩素晴らしい。
「でもこの間落とし物届けに行ったら警察のお兄さんに『お父さん』と呼ばれましたね」
「こうして人は老いていく。まぁいいことだよ。年相応にみられるのはね」
鴉野は自動インストールされた音楽アプリを起動する。ピアノなんて習ったのは子供のころだから楽譜もわからないが、各楽器を同時演奏できるので適当に入れても楽曲っぽく作れる。
「やっべ。コードとか覚えたらもっと曲っぽくなる。え、ARで本物のピアノの運指も指導できるの? すごいぜ最新技術……と思ったらこのアプリは音楽ゲームと違って次の運指まで待ってくれるのか。これなら自分でもやれそう」
適当に動かしていたら『うわ?! ピアノ弾けるのですか』と知人にバレた。いや、引けないけどドレミファソラシドならわかる。
「こういう、素朴なきっかけになるから子供の頃の習い事は馬鹿にできませんね」
「数学にPodcastに小説にと趣味増やしすぎたら流石にキャパ超えるからほどほどにする。でも音楽って自分で弾けたらすげえ面白いね。今まで正確に弾こうとかメトロノームに合わせようとかばかり考えていて自分のペースで弾いたら拙くても面白いって気付かなかったわ」
拙くても自分で書いた小説が面白いように。
「鴉野さん、明日も仕事なのですから遊ぶのもほどほどに……ってiPhone12がぜんぶわかる本とか買っちゃってる~~?!」
ここまで機器の更新が進むと適当に動かすより専門書読んだほうが機能理解しやすいもん。いやあいいおもちゃを手に入れた。
「ほらほら、仮想人格、お前の写真が暗闇でもこんなきれいに撮れるぞ!」
「この上写真や声とかPodcast配信とか嵌りそうですよね」
呆れる仮想人格。はしゃぐ鴉野。とりあえず入った標準ソフトは全部試す! ……というわけで無笑のMovieも作ったぜ。
「本当に新しいおもちゃで楽しんでいる」
「視聴よろしく!」
無笑プロモーションビデオ試作版
https://www.instagram.com/p/CH5ptClHONa/?utm_source=ig_web_copy_link




