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無笑 ~正月から自称ヤクザが怒鳴り込んでくる程度にはどこにでもある日常編~  作者: 鴉野 兄貴


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鴉野さん。たまには更新してください。短編でも書けばいいでしょう

「鴉野さん」

「はい」


 久しぶりに更新するわけだけど、正直なにを話したらいいのやら。作品らしい作品も書かず五〇万字も自分語りする痛い人になっているのが原因だね。この上黒歴史をくりかえすというのはちょっと。


「言い訳はイイのですが、読者の方から短編をたくさんかけてすごいですねとか言われていますよ」

「全然すごくないだろ。何も考えていないから書くのが早いだけだ。本当は短編こそガッチリプロット組むべきだと思う」


 組んだことないけど。


「マジか」

「ほとんどマジだ。だって経験則と調べものの融合だけだもの。娯楽作を志す以上出鱈目は書いても嘘や流言飛語を無くすため軽く裏はとるけど」


 鴉野が短編を書く場合主人公キャラクターは自分であるため性格は基本替わることはない。皮肉屋でうだつが上がらず世を恨んでいるせこい男で構わない。鴉野に必要要素を付け足しておしまいにする。


 それ以外のキャラクターでなければ成り立たない人物は基本出さない。



「何故」

「だいたい一時間で書き上げてしまうから」


 大抵アイデア一発勝負。

 推敲も誤字脱字修正も書きながら行う。

 昔と違って今は素直にWordを使うようになったので重複表現が減った。


 例を挙げる。

 選挙を短編にしたときは授業で講談を直接聞く機会があったのでこれと国会答弁を足したら面白いだろうと某アメリカ在住の青年と某共産圏に詳しい人に監修を受けつつ煮詰めた。

 中華人民共和国を見習い、地方ごとに戸籍を設けて解決するなどのアイデアは鴉野のものではない。


 そうでない場合もある。

 即興で小説を書いて相手を驚かせる時だ。


 大抵他人が何気に呟いた体験談に荒唐無稽なアイデアを足して作る。この場合相手とチャットをしながら数分から数十分で既にあるものを組み合わせて作り、拙速を是として相手に見せ驚かせたら目的完了。


 以下、知り合いの体験談を短編にしたお話。


『お父さんとお母さんがデートのお土産に芋ケンピをくれました』(最初のネタ)



『おじいちゃんたちは優しかったけどちょっと寂しかった』(テーマ家族愛と漠然と決める)

『こんなに大きな袋に入っているのに食べられるはずがない』(翻して一人では食べきれない)』


 童話要素(親子なので)+流行りもの(異世界転移)=ストーリー


 高校生、S嬢はお留守番のご褒美に大きな芋ケンピの袋を貰った。

 突如異世界に転移したS嬢は親切な異世界人に助けられ、両親から貰った芋ケンピと引き換えに異世界人たちが持つ不思議なアイテムや助力を『わらしべ長者』していく。

 結果、力及ばず魔神に倒される筈だった勇者たちを助け、死ぬはずだった少女を助けることにより彼女の持っていた天使の羽根を手に入れ、両親の待つ元の世界に戻ることができた。みんなで食べた芋ケンピ完食。おしまい。


 こんな感じ。


「いいんか」

「いいんでね。彼女の母上にはウケたらしいし」


 本当は短編こそガッチリプロット組むべきなのですがそんなもん。むしろ後から説明のために詳細プロットを書いた。



「いいんか」

「長編の場合、体や精神壊したり、仕事の都合がつかなくなって内容忘れるからちゃんとプロット組むか、完結まで一気に書き切る保証をつけたほうがいい。俺は後者だからな」


 長編版を作る場合短編版のテーマが大プロットになっているだけ。もしくは連鎖短編を延々と続けて流れを見て切っていきます。


 流れがキレそうなら話をいったん下げる。

 詰まったら別の道を掘る。

 最後に海に繋がれば完結とする。

 連載が第一で完成度とか考えない。

 やべえ、誤字ったという時は後でこっそりなおす。

 ストーリーに明らかに間違いあるときも謝りつつ突っ走る。

 完結マークつけたらもう過去の作品なので『あ、直します(直す努力はする)』で終わる。途中で変える能力は鴉野にない。


 実にいい加減なもんだな。

「だな」

「読者の皆様はプロットを大事にしような!」


 とある人気映画の原案だか脚本は一ドルだったそうだ。チラシの裏を宝石箱にするのは作者の努力だと信じたい。



 俺は努力しないけど。

 一つの物語が終わったという結果があればいい。

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