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無笑 ~正月から自称ヤクザが怒鳴り込んでくる程度にはどこにでもある日常編~  作者: 鴉野 兄貴


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暴れん坊ジェネラル

 過去話で鴉野が股間の毛を剃ってしまった話を述べたことがある。


 今年の夏は猛暑日が連日で続き、記録となった。


 そんな日々の合間、鴉野たちは去年落第した自転車整備士の資格試験のための練習をしていたのであるが。


 鴉野に試験勉強をサボるなというほうが間違っている。


 なろうをブックマークから削除し、SkypeやSNSをアンインストール。Twitter閲覧を辞めてなお寝る。ひたすら現実逃避を繰り返す。


もう自転車なんて見たくもない! 練習嫌だ!!


 これでは試験に落ちるに違いない。鴉野の試験練習は行き詰っていた。


 レースゲームをやったことのある方ならわかるであろうが、ベストタイムの自分の車を抜くことができないというアレである。

 入力しすぎると人間はベストスペックをかえって出せなくなる。


「よし!」


 鴉野は一本歯下駄を装備した。

 高さ13センチの走るための下駄である。

 先日歯をダメにして伸ばした。


 これを履いたまま組み立て。

 タイムを計ると自己ベストに近い数値が出た。

 フラフラ危険極まりない環境で力を出した。


 入力しすぎると人間は脳みそがフリーズしたりする。

 これ以上の入力を行うには器を増やすか、趣味などを削ってほかの思考等を減らすか、あるいは狂うしかない。


「よし! 剃ろう!」


 試験日二日前である。


 何をやっているのか。多分追いつめられている。


「股間を剃ってしまえば恥ずかしくて遊びに行けないからな!」


 どこに遊びに行く気なのか。

 読者諸氏は考えてはいけない。


 取敢えずプールで脱げば『あいつ……剃ってやがる』になる。恥ずかしくて外にはいけない。


 ハサミでばっさばっさとすいてジョリジョリジョリ。

 股間を剃ると当然だが股間も普段の皮膚の延長になる。

 身体を拭くとき特に注意する理由もなくなる。


 何より便器に座るときに何かと気を使わずに済むしパンツの中が汗でグチャグチャになることもない。

 男というものは立ったり縮んだり伸びたり縮んだりで素直に便器に座って小用を足せないことが往々にして多々存在する。

 このくっそあつい夏場には結構快適ともいえるのだ。


 こうして鴉野は試験を無事突破して結果待ちとなった。

 問題はその後の手入れである。


 当たり前だが股間の周りの皮膚はデリケートであり、簡単に剃刀負けする。

 しかもその。なんだ。

 ……複雑な凸凹が存在するため、剃るのは極めて難しいこともある。


 前ならいいが尻周りは手さぐりになるので危険である。


 某所で鴉野はわきを剃りたいために旦那の高級シェーバーに手を出した女子の文を読んだ。


 先に書いたがちゃんと風呂に入って身体を洗っていれば股間など皮膚の延長でしかない。


「日本人的ケガレ美意識で考えたらありえんが」


 ネタで試そう。


 鴉野はシェーバーでまずすね毛の剃り跡を試す。

 うん。肌を傷めず良い感じだ。


 では本番を。

 うん。肌を傷めないし、これなら。



 さて。

 一人で股間を剃る場合多くは手さぐり作業になる。

 男性のシェーバーは左右のボタンを押すと外刃という安全のための板が外れて掃除できるシステムになっていて、外刃と内刃の間で体毛は剃り落される。


 手さぐりでいろいろ立体物を剃ると当然ながら無理な姿勢で持つこともある。そして、外刃が勢いよく飛び出ることも。


 鴉野は幸運にもけがはしなかったが、女子の方々に警告しておく。


『旦那のシェーバーで股間や腋毛を剃ってはいけない』


 人間関係面でも股間や腋の安全的にもおすすめしかねる。


 ゆめゆめ注意されたし。

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