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無笑 ~正月から自称ヤクザが怒鳴り込んでくる程度にはどこにでもある日常編~  作者: 鴉野 兄貴


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人間は魔族に勝てるのか 魔族ってどんなイキモノ?!

 魔族といっても尖兵である『犬頭鬼』(※コボルドに相当)、『餓鬼』(※ゴブリンに相当)が主な解説対象になります。

 冒頭からあれだが。あの世界に魔族なる生物種は存在しない。


 我々が創作の世界で『ダークエルフ』と呼ぶ存在を『純魔族』と呼ぶだけだ。

 魔族は魔王と呼ばれる生体人形を頂点とした宗教、社会を形成する知的生物の集合である。


 カタツムリやナメクジは貝類だが、それぞれ起源とする貝は違い、別種族である。


 進化の過程で様々な貝類があの形になったので実は寿命とか全くわからんらしい。余談だが人間が『この貝幾つなんだろう? (パカっ!) あ、500年生きてたみたい。殺しちゃった?!(てぺろぺrp)』とかする程度には貝族は長生きな個体がいる。

 ナメクジとカタツムリどころではない全然別種族な生物の集合を『みんな魔族』として人間は扱っている。


 おおざっぱに言ってすでに生物と言い難い魔法生物。死霊や動く死体。

竜。鬼。巨人。亜神ニンフ。

純魔族。水棲魔族(生息圏上の都合で空を飛ぶものもこのカテゴリに入るが、当然生物種としてはすべて別枠である。例として鳥妖族とセイレーンなど)。獣人たちが該当する。そっくりでも生物種として違う生き物が存在する。犬の獣人と長じたコボルドなどがそうだ。


 取敢えず。


『人間の血肉食って能力や知識経験を奪ったり魔力を回復する敵たち』


 これが人間側の認識であり、だいたい魔族側の認識と相違ない。


 この世界独自なのは亜神族であるニンフの存在だ。

 みな金髪の美女であり、彼女たちの産んだ他種族の子供は皆優秀な子弟となる。そして、どういう原理でニンフたちが数を増やしているのかは魔王ですら知らない。

 亜神といっても魔法適正のある人間の娘と大差ない。

 みな絶世の美女だったりするが大したことはない。

 死に際に奇跡を起こせることがあるが誤差だ。


 正直、ニンフの存在は人間も魔族も『優秀な子孫を産んでくれる種族』という認識でしかないので大した研究も進んでいない。


 魔族は生物学的に考えたりしても意味がない集団だが、種族同士の争いは少ない。

 反面、戦闘継続が不可能な個体は自ら命を絶つこともある。


 全体としてみれば力、知性、魔力、数においても人間に勝るはずだ。

 だが、ニッチな能力を持った種族が人間に討伐されるとなかなか苦戦することがある。こまごまとした種族についての言及は避ける。


 多勢を占めるニンフは研究されていない。

 人間から見ても魔族から見ても近すぎて逆に研究されていないのだ。

 犬のほうがよっぽど研究されている。ひどい。



 彼ら魔族が人類と敵対するとき、尖兵となるのはゾンビとスケルトン。


 そして餓鬼族と犬頭鬼だ。



 前者は食料を必要としない。


 スケルトンやゾンビは弱いが、無限に活動できるため肉体労働力としてきわめて有用で、魔族の船は彼らが動力源となる。

 逆を言えば炭素も酸素も窒素も用いず魔族社会は活動する『枠』を持つ。


 正直彼らゾンビやスケルトンは戦場では『捨て駒』なので彼らに触れることは避ける。そもそもゾンビマスター様みたいに自我に目覚めることはまれだ。

 もちろん、農業でも単純作業において大活躍しているし、力は弱いが効率はなかなか良い。



 ほかのなろう作品にも登場する『ゴブリン』に相当する『餓鬼族』について一言で彼らの外見、身体能力を語るとこうなる。


『毛のないニホンザル』(なお、名前が指すように『鬼族』の一員である)


 人類は高温多湿を苦手とし、猿は寒冷地を苦手とするがニホンザルは寒いところでも生きていける。特に餓鬼族はニホンザルより寒冷地に耐える。衣服を作る能力もある。


 不器用だが道具を作って運用することが可能。他のなろう作品と違って人間などの他種族の娘を『苗床』として利用しないが一度に五つ子を産んだりするし、その子供は生後間もなく立ち上がり、狩りに参加することが可能。

 ただし、生後一週間以上生き抜く個体はまれ。多くは狩りの最中に命を落とす。


 長じた個体は人間より賢いこともあり、独自の文化を持つ。

 年中飢えているが耕作などは面倒がってやらない。

 実は知性的な種族なのだが、人間が目にする餓鬼族は五歳以下が基本となり、言葉もたどたどしい。

 これは犬頭鬼(コボルドに該当)にも当てはまる。

 外伝に登場するシロのように長生きをすれば知性的。

 なお、肉体的には1年で成熟してしまう。


 筋力は高いが肩関節の構造上、モノを投げたり巧みに武器を操るのは苦手。冷静に考えたらとんでもないチート種族である。なぜ増えないのか?

 実際由紀子も兵力不足を指摘され、彼らの多産多死に頼っている描写がある。


 魔族の他の種族は生殖能力が低いらしい。

 強すぎるからあまりたくさん子供を作る必要性がないのだ。

 あと、魔族の多くはその力には個体差、種族差があるが魔法を使う。

 餓鬼族も長ずれば魔法を習得できるが、人の目に触れるのはまれだ。


 餓鬼族が魔法を習得するためには人間と同じくらいの修業を必要とし、彼らの気質に合わないことが多大な原因である。


 ちなみに犬頭鬼族についても軽く触れる。

 犬と同じく多産多死である。だが餓鬼族ほど生殖を好まない。

 寿命は餓鬼族と同じく確認されていない。

 人間の目に触れる個体の多くは幼体のままであり、フケに当たる腐臭を放つ鱗のような皮膚欠片、まばらな毛を持つ醜い犬もどきだ。


(幼体のまま生殖できる。長ずれば人間は彼らを『長毛種』と呼ぶが実は同じ生き物である)


 餓鬼族よりさらに小柄だが、肩関節はやや柔軟だ。


 餓鬼族の弓は強靭だが手元で小さくしか引かない。

 当然、空気抵抗に抗えず、射程も精度も拙い。


 犬頭鬼族は横撃ちで弓を扱える。

 人間のように真上に矢をつがえて大きく引き絞ることはできないがそれでもかなり器用であり、少なくとも弓の腕では餓鬼族を上回る。

 しかし、どちらも吹き矢のほうが優秀といえる。性格にもあっている。


 肩関節は少々硬いが、前方に手を動かす分には両種族とも問題がなく、街に住む彼らは職人として身を立てるものが多いし、その腕も人間に劣らない。

 しかし、肩関節の柔軟さに差があるので、人間と違って体格より小さい武器を好む。

 余談だが作者が知る限り背丈より高い武器を使いこなす生き物は人間しかいない。まぁ、比較対象が現実世界にいないからでしかないが。


 かくも繁殖力に優れた犬頭鬼と餓鬼族。

 しかし彼らは人間を圧倒する数を確保できない。


 次の物語は炭素と窒素についてである。

 あとリンも少し触れるが覚悟してほしい。


 究極的に言えば魔族についての定義はこうなる。


『炭素(火)も使うが、魔力というもので動く集団』

『魔力さえあれば大概のことを成すことができる。食料生産も可能』

『炭素による燃料なしで炎などのエネルギーを扱える』

『そのために魔力回復をする必要があり、人間を食う』


 つまり魔族から見た人間は。


 『資源』である。

 次のテーマは火(炭素)、農業(窒素)です。

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