ファンタジーの扉 冒涜(画像注意!)
忠告。今回の画像はそれなりにショッキングです。
鴉野の言葉によって扉は開かれた。
なろう小説では真っ白な空間や成層圏に主人公は導かれてファンタジーの世界に旅立つがここは薄暗い。
中にはすごいおっぱいのでっかいお姉さん二人が下着姿でたっており。
あ。ベビードールってのを装備している。赤いの。
「いらっしゃいませ~」
暇そうにしている女二人は愛想が良い。
薄暗い中、よくよく見ると奇怪な拷問器具や武器類、コスプレ衣装などが。
「なんか独特の雰囲気ですね」
「そうですか」
打ち解けるの超早い鴉野とお姉さんがた。
「SMって初めてぇ?」
「ですです。びっくり」
「ね。SMバーとか書かなくてよかったね。○ちゃん」
「たまにファンタジーってなにって入ってくる子いるの」
「すごく……ファンタジーです」
マジで。
「ファンタジーって人それぞれだから」
独特すぎるけど黙っておく。
「いや、ガチムキマッチョとか出てくるのかと思ってたけど若くてきれいなお姉さん二人なら大歓迎ですよ」
「あら。お兄さんもキレイな顔立ちだし」
そうやって薄暗い店内で下着姿の女性二人と歓談する鴉野。
飲み放題二時間4000円。鴉野にとっては大金だが安いと思う。
どこにいても酒は酒だ。ウイスキーならなおいい。
拙速に飲めば悪酔いを。ゆっくり飲めば時間の流れを。
香りを愉しめば甘く、臭いを嗅げば苦い思い出をかきたてる。
「いい飲みっぷり」
ちなみに、二人分のすごい巨乳がガンガン鴉野の目の前で揺れているのだが(2*2=4)、鴉野は全然反応できていない。勿体ない。
「こういうの、もっと流行ってくれないとね」
「そのためにはお兄さんみたいな人大歓迎」
あざっす!
女の子たちは細い縄を丁寧に手入れしている。
やっぱり手入れが大事なのだろう。人間釣らないといけないみたいだし。
薄暗い店内で和気藹々と話す鴉野と女性二人。結構豪華な状況だが。
「釣られてみる?」
「うん」
即答である。
「せっかくだからネタで釣られるっす。あ。写真もお願いします」
いろいろ問題がある。さすがにゆっ子さん(母。仮名)でも衝撃受けるんじゃないか。
「あ、でも汚いおっさんだしな」
「じゃ、綺麗にするよ~」
女性たちは化粧を持っており。
え、それってどういうこと?
「肌きれいだし、目鼻立ちくっきりしているから良い感じかも」
「私化粧がっつりしても栄えないのよね」
それは薄暗いからだと思うけどそれはさておき。
「衣装はどれがいい~」
こうして、鴉野はメイド服を着てがっつり化粧を施され、メイドさんになったのである。ただし、奉仕じゃなくて蓑虫の真似ごとをする。
「ぶらーんぶらーん。どうだフィリアス。結構快適だぞ」
拙作のピートのセリフだが彼はいろいろ妙な感性の持ち主であるからしてあてにならない。
とにもかくにもこうして鴉野はメイドになった。
(※ イメージ画像であり、鴉野と限らないかもしれない)
「どう?」
「キモ」
即答。
あまりにもキモいと言ったので化粧を施してくれた女性が不機嫌になって謝った。女性というものは扱いが難しいのである。




