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無笑 ~正月から自称ヤクザが怒鳴り込んでくる程度にはどこにでもある日常編~  作者: 鴉野 兄貴


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勉強 その3 檻の中のサルを見る

 今鴉野が参加しているのは『エッセイ・ブログ大賞』である。

 皆様のご支持によりこのエッセイは現在六位となっている。

 話によればこの大賞の中から出版化を検討する。らしい。


 鴉野はなろう内ではマイナーな書き手だ。


 父は『書け。お前が給料あがる見込みよりお前が印税収入を得る可能性のほうが高い』と言うが。

父よ。父よ。社長一家にそういう事は言わないでくれブッチャけ過ぎるんだろ。


 友人のSや母に言わせれば『一部の熱狂的なファンはつくが多くには受けない』と言う。


 その通りである。


 実際、この賞は閲覧数に一票差が大きな位置を占めるし。


 軽く参加作品を見て回ると初日に票を得た作品が上位を占めている気がする。


(ファンタジーなどの競争率の高い賞は別だが)


 自分の書いているこのエッセイは『小説家になろう』さん内の読者さんや自作の読者さん対象なので、どう考えても一般書籍には出来そうにない。

 まぁ職場にトラックが突っこんでくるような人生を歩んでいるのでアレンジの仕方で化けるのかもしれないが。


 小説を取るか。勉強を取るかどっちにすればいいのかと学生さんに相談を受けたことがある。

 先月の青春小説大賞は176作。内拙作、『ククク。ヤツは四天王の中では最弱……。』が13位。『Reviewレヴュー!』が18位だった。


 鴉野はマイナーなジャンル別日刊に名前が出ることはある。しかし総合の日刊に名前が載ることはない。


 更新するたびに一番反応があったお話が『彼女がタンクだった……別れたい』、『ククク。ヤツは四天王の中では最弱……。』だが、それだって一日六百名様。上位の作品には匹敵しない。


 でも、場所を変えればアラ不思議。何故か書籍化を目指す上位二十位にいたりする。


 勉強と言うのは、こういった場所を素早く見つける要領の良さも磨ける。


 物事は基本的に穴があるものだし、穴を攻めずに全体を攻めるのは本当に勉強やその物事が好きな人間だ。そうでないなら周囲の人はこうよぶ。『要領が悪い』と。


 それを否定する気はないが、要領よくプランを立てて、夢を堅実に叶えるコトだって立派な能力だ。



 他の参加者の皆様には失礼ですが。


 エッセイ。ブログというものは、いってしまえば檻の中のサルが奇行を繰り返しているのを外から見ている人間様がエサをポイポイ投げているようなものだ。

 書籍化自体は凄いとは思う。だが、自分の息子や娘が奇行を行い、その結果だとすればいい気はしないだろう。


 まだプロ野球選手になったり、どん底から弁護士になった人が自伝を書いたほうがあり難みがある。


 鴉野は檻の中で奇行を行うサルの一匹ですが、外からサルの奇行を見ながら周りの人間を楽しませることが出来るこのお話の読者さんは。


 入試をしながら作品を出し読者様のご支持を受け、あるいは感想やPV数などで作者たちを楽しませている。

 外の人間様のほとんどは『サルを見る』ことはできても周囲を楽しませる余裕はない。


 勉強だけではなく、周囲を楽しませる余裕の双方を持っている人間はそうそうおりません。


 人間は檻の中のサルを見て楽しみますが、サルもまた人を観察しております。


「人より優れていて、ちゃんと周囲を楽しませているほどの余裕をもつ人間」


 これはサルの目から見ても優れている人間に移ります。


 レイシストだって自分を笑わせるセンスのある異民族には一目を置く。

 笑い、芸は後からでもなんとか身につけられる。


 檻の中から笑わせるより、檻の外で人を笑わせる人間はリーダーの資質がある。


 『猿』はそう思いながら、エサをくれる『人間』を観察している。

 深淵を覘くものは深淵からも覘かれている。

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