勉強
勉強というが。
まず。賢いやつが勉強できるわけではない。その逆も真である。
鴉野は高卒の馬鹿なのでその辺どうでもいいが勉強と言うのは時期がある。
『大学四年間でしっかり単位取りながら遊び歩ける程度のコミュニケーション能力と家庭環境と要領の良さ』
これを企業は見る。
そもそも学問と言うのは自己満足の世界で、成果は期待できない。国民が皆学徒なのはそれはそれで困ると思う。『百姓が学問なんかいるか』と昔の人が切れたのもまぁ理解できなくはない。
成果を挙げれば凄いのは解るが、知識の探求が楽しいという人は一般認識では『趣味』と認識すると思う。
我々が学校で行うテストは所謂点取りゲームであり、攻略法がちゃんとあるし、担任達だって欠点を取る生徒を出したくない。自分たちの査定に響くし。
なので、とりあえず欠点を取らないように問題を作成する。
落とすために問題作る人間もいるにはいるがこれは割愛する。
企業で言うと求人だけ出しておけば補助金が出るとかの類だ。
要するに『空気読め』ってヤツなのだろう。
鴉野は若き日、職業に貴賎はないと思っていたし、今でも自分の仕事は命がけでやっていると思う。
事実上本当に何度も死に掛けていても継続しているのだから命がけでやれるほど楽しいと思わないと続かないだけでもある。この手の人間を一般に社畜と呼ぶ。
知り合いの警察官に「仕事は命がけでやったほうが愉しくないか」と聞いたところ。
「絶対ヤダ」
などとのあり難いお言葉を頂いた。だからSさんみたいな人がのさばる。
しかし。考えてみて欲しい。
どろぼうまがいの行為を行って鴉野に罰金を取られ、大○市の領収書を切ろうとして説教される男。
酒を呑むたびにあちこちで暴れて、昨日の事をケロリと忘れたフリをし、人を怪我させても領収書で済ませる男。
こいつらは。君から見て『賢い』と思うかい?
彼らは退職すれば(鴉野が告げ口しなければ。だが)二千万円以上手にするぞ。
人生で、後から勉強するのは趣味であり、同時に人生を満たしてくれるが収入はそれほど変わらない。
君の将来は年金が手に入ると思うかい。妻を娶り、孫を得ていると思うかい。
こんな馬鹿どもの生活費を君は税金で払っている。君は彼らより多くの退職金を手に入れられるかい。
この世の中は賢い人間が作る。賢い人間は馬鹿な息子でもその地位が保てるように世の中を作ろうとする。
もし、君がずっと泥の中を這いずり回りたくないならば。
『今』勉強するしかない。
~ 受験生の皆様を応援して ~




