ファンタジーにはつきもの
便器を出して『泉』だと言い張る。これは美術の教科書に載っている。
嫌なアイテムを考えてみる。
ファンタジーの世界にはいろいろなアイテムがつきものだ。
拙作でも妙な効果を持つ装備がわんさか出てきた。
こういった品々は世界観を表示する。
製作者の趣味、思想などが透けて見えるからだ。
『もけけ! と叫ぶと「ぴろぴろぴろ!」と暴れて叫び返す人形』
主人公であるフィリアスは罠発動の起爆装置に転用、『ぴろぴろぴろ!』と叫ぶ人形に気を取られた敵を落盤攻撃で倒した。普通に強力である。
ロープ系の罠のトリガー位置を任意の場所にできるわけだからフィリアスにとっては使い勝手が良い。彼女は『風の声』で自分の声を遠くに運んだり聞き取る能力も持っている。
『空を高速で飛べる。海中を自在に進む。 しかし見た目はおまる』
見た目はさておき、内容は超高性能である。ある種のバリアを展開するので空で寒くなることはないし、溺れずに済む。余談だがおまるとしても使用できる。無駄にすべての水分を含むもの=排泄物を完全に綺麗なH2Oに変換可能できるという隠し能力がある。この世界では『浄水』は基本魔術なのでさほどすごくはない。
が?!
地味に放射能施設のプールに漬け込んだら放射能すら除去してしまう夢の装置でもある。これがあればヤマトはイスカンダルまで旅立つ必要はない。
フィリアスからすれば『どんな汚水も飲み水になる』と言われてもドン引きでしかない。そして彼女は普通に『浄水』を使える。彼女がこのおまるの真の価値を知ることはたぶんない。
他にも考えてみた。
『一見高性能な全身鎧だが、セットになっているポージング人形が別にあって、誰かがこちらを動かすと強制的に恥ずかしいポーズをする羽目になる』
ポーズが固定されることはないが、戦闘中に一瞬『シェー』をかますことがあるかもしれない。平和になってよかったな。一応、安全機能として敵を笑わせる効果がある。装着者を守る観点上はやっぱり高性能なのだが、普通に恥ずかしいと思う。
『胸につけると1センチバストが膨れるが丸一日装着すると2センチ減少する。日付変更とともに装着すれば1/2の確率で胸を大きくしたり小さくできる。なお、この効果によってふくらみがまったくなくなると今後使用できなくなる。もともとふくらみのない人間(男性含む)が装着すると10センチ増する胸当て』
運の悪い娘はまったいらになる。たぶん貧乳にコンプレックスのある娘はまったいらになるまで続けるはずである。なお、装備するごとに形をきれいにする追加効果もあって罠度は極めて高い。たぶん、美容が気になる女性にとっては事実上『まったいらになるまで装備してしまう』恐ろしい代物になる。しかし、女の子より男の子にとって怖い装備だ。女より乳がデカいのはどうかとおもう。
『昨日やったことの行動記録をいちいち『大声で』教えてくれる鎧』
具体的には『〇時です。起きましょう』『×時です。ご飯を食べましょう』『▼時です。自慰行為をしましょう』などなど言わなくて良いことまで教えてくれる。鎧だから装備しなければまだいいが、懐中時計とかなら最悪であろう。
いろいろ考え過ぎてネタが尽きた。
最後にこういう装備はどうだろうか。
装備と同時に『鴉野 兄貴』のレビューがつく。
嫌すぎる。




