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無笑 ~正月から自称ヤクザが怒鳴り込んでくる程度にはどこにでもある日常編~  作者: 鴉野 兄貴


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Club(倶楽部)よりCrab(かに)なお話

長芋は浅漬けにすると美味いと言う。

 関係ない。


鴉野はライブハウスに突撃した。その次は国際交流パーティーにかこつけて某クラブで骨に扮してコスプレイヤーになりワールドワイドな恥を晒した。


味を占めた鴉野。クラブにもう一回行ってきます。

 しかし今回も安定の鴉野である。その事が判らぬのは鴉野本人だけなのだ。


相変わらず鴉野は道に迷ってた。

 心斎橋駅は守備範囲外だ。仮想人格連れてくりゃ良かった。役に立たない。

 あらかじめイベントサーチでチケット買っていざ攻め込むぞ。道が判らぬ。

『V大阪? そこ有名なクラブですよ。鴉野さん。レポお願いします』

 前回尻、もとい知り合いになった好青年は普通に好青年であった。別にホモじゃないが友人づきあいは続いている。


 迷いに迷った鴉野。就いた先にて受付と思しきニーちゃんにチケットを渡すと隣のクラブの人だった。

「そこはこの地下ですよ」

 階下に降りていくと最終ダンジョンのボス部屋みたいなデカい扉が薄闇の中存在感を放つ。鴉野が立つと勝手に照明が入った。気が利いている。

「遅くなって申し訳ありません。イベントリサーチさんの記事で来た鴉野と申します」

 ノックしてみる鴉野。なんか違うぞ鴉野。

 しかし返事が無いのでとりあえず開けてみた。開く。

 入口はもっと奥かもしれないと入ってみる。


 薄暗い中を進む鴉野。急に視界が開けた。そこには!


 肌もあらわなポールダンサーやきらびやかな衣装を着てねーちゃんはべらしたリア充や芸能人たち……ではなく。ニッカポッカを着たにーちゃんたちだった。


『え?』

『え?!』


 ファーストコンタクト。異界との遭遇はいつも驚きに満ちている。

「あ、すみません。こちらのイベントに参加するために来たのですが」「へ?! 開店前ですよ?!」

 しかしイベントリサーチさんの記事では毎日営業になっている。どうなっているんだか。いやマジでちゃんと広報はするべきだ。正確かつ透明性を保たないとやばい。

「ほんとだ。住所も同じだし今日になってる」

 大笑いするニーちゃんと鴉野。

「いやはや。ネタになりました! あざっす!」

 しかし、写真は撮っちゃ不味いよね。

 普通にダメと言われたので控えることにしました。自重しようよ。鴉野。

「LINEかFacebookお願いします!」

「いやいやいやwww」

 こうして鴉野の初クラブ(最初の外国人交流パーティは会場貸し切りだったからね)は不発に終わったのである。


 不発に終わったとはいえ何もせずに帰る場所として心斎橋は交通費が痛い。何かネタを得ないと。そんな鴉野の前に地元では有名である『キャバレーS』があった。

「お兄ちゃん! 5000円呑み放題だよ?! どうだい!」

「いきます!」


 待て次回。

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