表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無笑 ~正月から自称ヤクザが怒鳴り込んでくる程度にはどこにでもある日常編~  作者: 鴉野 兄貴


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

136/285

待つ系サイト おっぱいより気立てだ

「鴉野さん! やっぱり巨乳というものはパイ〇リができるEカップからだと思うのです!」


 お ま え は 冒 頭 か ら 何 を ぬ か し て い る の だ 。


 巨乳(D)の知り合いの台詞である。普通に体格次第だと思う。


 知り合いは超小柄だし当然すごくデカい。

 長身の女の子ならFでも小さく見えるし逆に整って見えると思う。


 まぁ世の中には貧乳でAとか、筋肉質な男なのにウエスト64とかもいるから人間の体格というモノは面白いものである。今回は外見の話だ。


 出会い系サイトにおいて写真アリとなしでは出会いの確率が大幅に変わるらしい。


 不細工はダメじゃないか?!


 どっこい。世の中には『不細工しか登録できない婚活サイト』なるものも存在する。魔物魔物の凄まじい合成を垣間見ることができる。ごめんなさい。


 知り合いがバイトの面接に行くことになった。


「茶髪だけど落とされたらどうしよう」

「職場しだい」


 はじめてのあるばいと。である。


「黒く染めて面接。最強」

「染め直したら何か言われるかな」


 そんなことを気にするあたり真面目である。

 だから職場しだいだって。金髪の子がいっぱいいいるなら問題ないだろ。


「たださ」

「はい」


「世の中には染めて二週間たっても気づかず、痺れを切らした女の子側が自分から言ってきて初めて気づいた愚か者(店長)がいる」

「それはキレますね」


 叱られるかなとか、綺麗と言ってもらえるかなとかドキドキしていたら、いっこうに指摘されず、痺れを切らして問い詰めたら『あ、気付かなかった』だと乙女心に致命的損傷である。

 店長として考えても従業員が茶髪にしてきたのに気付かないとかいろいろ問題点がありすぎる。


 かつての鴉野のことである。


「解りました。そういう時は怒ることに」

「いや、二週間くらいかけて延々とぼそっと恨み言を言うのがベターだぞ」


 なかなか効くし。


「いいですね! そうします!」


 というより、親御さんに相談したほうがベターだよ。

 娘さんの成長を喜ぶ親が見れてなかなか貴重な体験だし。


「ですね! 喜ばれてきます!」


 はい。いってらっしゃい。


 外見は重要な要素である。

 歯医者に行って来た。クソバカでかい歯のかけらがべりっと剥がれたからだが。

 この上親知らずを抜いたところからは二ミリほどの歯のかけらが針のような形で出てきた。そりゃ痛いよ?!


 歯医者に行くと若くてきれいな女の子ばかりだ。

 若くて不細工な歯医者はどうなる。


 答えはお客さんがいないことになって泣きつかれることになる。


『たまに定期検診に来てくだされば!』


 もうデートに誘ったら即の勢い。

 哀れだが協力できない。あの商売は開業するのにバカ高い初期費用が掛かり、コンビニより店舗数が多い。

 親の資産があるならまだしも間違っても歯医者になってはいけない。風俗に沈むことになる。

 と言いたいが最近は風俗も買い手市場で若いだけでは採用されずどうにもならないらしい。医学部は六年制で風俗始めるには遅い。世知辛い。


 婚活サイトにおいて、というか一般論としてだが。

 取りあえず男は女性の年収にこだわらず、若さと容姿を第一に。


 女性は男性の年収と付き合う上での相性、可能ならイケメンを狙う。

 かくも容姿は重要であり、バイトや一部職種においては最重要課題である。


 美形の歯科衛生士はキャバクラより拘束時間的に稼げることがあるらしい。偉いものだ。


「若くて美形って、その時代婚活しませんよね。忙しかったりほかが楽しかったり」

「だな」


「成人式、仕事していたら振り袖姿の女の子や男の子たちが可愛かったな」

「ですね」


「たまにこれでもかという威圧感バリバリの男の子、キャバ嬢もびっくりの高盛りな頭の女の子がいて、俺より年上に見える」

「ま、まぁその」


 成人式というとナンパ師の張り切る時期である。

 まだ酒に慣れていないし、テンションが高い新成人は格好のねらい目なのだから。


「鴉野さんもさっそくナンパに行ったんですね! さっそくネタにしましょう!」


 いや、それが。


「声かけられなかった? ヘタレ?! このヘタレ!!!」


 そうじゃなくて。


「なに? ぼくと同い年の女の子を複数ゲット?! 死ね!」


 それも違うんだ。


「初めて付き合った子がさ」

「ふゃ? 鴉野さん彼女いたんですかッ?!」


「その子が今、48歳だから。そのぅ。引率のお母さんのほうがストライクなんだ。俺」

「……」


 当時は俺も若かった。



「てか、振り袖は目に入らないのですか」

「可愛いとは思う。が」


 だって、昨今の着物って洋服に近いデザインでケバいし、俺の趣味に合わないんだよ!


「熟女好きなんですか」

「いや、若いほうが良いに決まっていると言いたいのだがどうにもこうにも『可愛い』ほうが先に立つ。たぶん結婚相手としては若い子を選ぶと思うよ。高齢出産はキツイだろうし」


「三十二歳の年上お姉さんを可愛いと思う人だけのことはあります」

「実際可愛いと思う」


 自作で言えば『Review!』の美和が理想の女性だし。

 そのような話をしているとさすがに話を逸らされた。


「でも、不細工でボンキュッボン、顔は美形だけど身体はデブそのものって一定の需要がありますよ。鴉野さん」


 そうだね。どこか妥協できる美しさを見出しあうのが人間には大事かもしれない。


「とりあえずド貧乳まったいらのマイクロビキニはジャスティス。異論は認めぬ」

「鴉野さん……」


 巨乳も大好きだし、ムキムキも結構イケる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ