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大地の底からコンニチハ  作者: 近衛
鉱石編
3/9

鉱石の前世?




 いやーもう、うすらぼんやりとした遥か昔の記憶?なんですかね?




 なんかこう、二本の足で歩いてたような記憶が。

 二本の手で、文字とか書いてたような記憶が。

 ちゃんと口があって、誰かと喋ってたような記憶が。




 あるような、気がするんですよねぇ。





 まあ、今は手も足も口も無い、ただちょっと思い出が豊富な鉱石なんですけどね、ワタクシ。



 溶岩で流されてた頃は、なんか泣いたり怒ったりもしてたような気がするんですけどねぇ。

 冷えて固まっちゃってからは、すっかり落ち着いちゃいましたからねぇ。



 長い永い時間ってのは、色々なモノを朧げにしてしまうみたいです。



 まぁ、岩石ベッドも寝心地が悪いわけではないのですよ。

 微睡むのには何の問題もありません。

 静かで、ひんやりして、心地よいくらいです。



 まあ時々、以前立って歩いてた記憶が蘇ると「生き埋めされてる」とか思っちゃう時もあるんですけどね、そんな時はこうやって思い出に浸るのも悪くないです。



 それではまた、微睡むといたしましょうか。





 それでは皆さん、おやすみなさーい……むにゃむにゃ…………


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