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場所
墓地へ酒を忘れてしまった。
もう二度とこの場所へ赴くわけがないというのに。
20歳になるあいつは切り立った崖に呑まれ
憎めない腐れ縁のあいつは荒波へ身を投じた。
何もしなかった自分は助かったが
居場所には殺されかけている。
求めていたはずが、今では探す羽目に。
苦しい居場所へと変貌を遂げていた。
寂しくもあり、悲しくもあり。
複雑と退屈が自分を殺そうと
逃げ惑った自分は
都会の喧騒を聞き、耳が腐り
顔にあった灯が消えていた。
やがて疲弊した自分は
ない居場所に、汚いものを見る視線に
息を奪われ
風のように絶ってしまった。消息を。




