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大人
桜が散った頃の後悔を覚えるはずもなく
私はただ一つの道を踏み締めた
心には一つの光を灯し
夕暮れは沈み、新たな顔を迎えた。
憂鬱だったが風流だと涙を噛み締め
涙腺を固くし頭を悩ませた。
曖昧を定義した本も
うざったいほどに肥えた耳を壊すような音楽も
今となっては退屈となり
人の前から立ち去った
悲観をした人間は三途へと投げ捨てられ
楽観的に生きたものは人災の海へと溺れ
思い出はいつも退屈として残っていた。
上のものとの飲み会も
ビジネスで話し合う大人も全て。
不変を願ったあの日は帰ってこない。
帰ってきてねと願った君は
もう帰ってこない。
さようなら。




