20/22
電車
景色が都会へと姿を変え
私の息は段々詰まり
泡のように弾けた思い出や
滅多に行くことも叶わなかった
都会への旅行も
段々と終わりも迎え
地下鉄だらけの
希望もない、一つのユートピアへと
私は悲しく閉じ込められた。
溢れる満員電車と
スーツを着たサラリーマン
時折聞こえる人に謝る電話も
全て私の感情となり
東京駅で閑散と姿を消した。
暫く揺られた電車も
駅との間が短く
二度と会うこともなかった
タバコの煙に包まれた自分は
酷く泣いていた。
喧騒に呑まれた自分を探した
気づくのは、数十年。




