17/24
欲
欲を受け取りたいと言った
独りよがりの男性は
欲を追いかけ
欲に逃げられた。
心地よい快感に襲われたのは30分
孤独に襲われたのは永遠
続かない快感は10分
突き刺さった視線は忘却さえも忘れ
虚無は彼を救うはずが
思いと鼓動を詰まらせてしまった。
微かなる花の香りは10分も続かず
目の前から姿を消していった。
孤独も金も地位も名誉も
一つの関係を築き
彼の中で刻一刻と崩れていった。
今、男が立ったのは切り立った崖。
今、男を襲ったのは欲。
快感を求めるがために生まれた
自我が一つ今日も崖に飲まれた。
突き落とした欲は薄ら笑いを浮かべ
人々は忘れた。




