表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

「衆議院 自民解党解散」で石破政権存続も!? 今後の政局を妄想!

作者: 中将

◇総裁選前に「解散総選挙」もあり得る



筆者:

 本日は当エッセイをご覧いただきありがとうございます。


 今回は9月2日の自民党両議院総会で石破首相が「しかるべき時辞任」と言う事実上あくまでも居座ることを表明したことについて個人的な分析を行いたいと思います。


 ちなみにこの両議院総会では


1 幹事長など「党4役」辞任

2 自民党の参院選総括文書「解党的出直し」明記

3 総裁選前倒しの声は上がるものの不透明

4 石破首相は「地位に恋々とするものではない。しがみつくつもりは全くない」「しかるべき時にきちんとした決断をする」と発言

5 9月8日に総裁選を実施するかどうかの是非を決める


 と言った感じでしたね。


※情勢は刻一刻と変化します。25年9月5日正午現在の情勢です



質問者:

 党4役が辞任表明したのに運営は大丈夫なんですか?


 また石破さんの「しかるべき時」と言うのは近未来ではないのですか?



筆者:

 僕は「しかるべき時に辞任」と言うのは永久に来ないと思います。


 なぜなら「政治課題」と言うのは常に抱え続けていますし、地震などの天災に関しては常にリスクを孕んでいるのがこの日本列島の性質です(天災も選挙後の会見で続投の一つにしていた)。

 参議院選挙敗北で一区切りを尽かせるのが「筋」と言うものだと思うからです。


 続投根拠として最近支持率が上がってきている「怪しい世論調査」を根拠にもしていますし、


 これは「居座れる限り居座る宣言」と言って良いです。


 党4役が辞意を表明しても「党総裁預かり」の状況ですので完全に辞任したわけではありません。


 また、「地位が大好きな人」と言うのはほとんど無限に存在するので、本当に辞めたとしても執行部の運営は続きますよ。(後任は小粒にはなるでしょうけど)


 普通であれば「名誉ある撤退」をどこかですると思うのですが、石破首相がするとは僕にはどうにも思えません。



質問者:

 そうなると総裁選に再びなると思うんですけど、石破さんは再選の見込みはあるんでしょうか?



筆者:

 僕は今の時点だと総裁選で石破首相続投の可能性は低いので、

「解散総選挙で不満分子を取り除く」と言う形で総裁選の再選を狙うと思います。



◇衆議院選挙の行く末



質問者:

 えっ! 今解散総選挙をやって自民党は勝てるんですか!?



筆者:

 過半数回復の見込みはほぼゼロの上に、議席もさらに減らすと思います。


 ですが立憲民主党も不信任を出さなかったり、年金では石破政権と迎合したりと、低迷しているので石破首相が強調しまくるほど大好きな「比較第一党」と言うのは維持できると思います。


 また、参議院選挙では中選挙区制度であるために参政党が躍進した要素が大きく、

 衆議院選挙では参政党は小選挙区では300議席近くあっても良くて参議院選挙で得票率が高かった福岡や埼玉、群馬などで5議席ぐらいしか取れず、比例代表を含めても25~30ぐらいだと思います(参議院では小選挙区76議席で7議席なのでそれより減ると思われます、それでも元が全部で3なので凄いですが)。


 一方で国民民主党は組織政党の連合の力もあり小選挙区で勝てる見込みはあると思います。ただ、同じ連合が支持母体の立憲民主党と被ると少し厳しいかもしれませんけどね。


 こうしたことから「野党乱立」の様相だと「自民党が漁夫の利」と言う可能性もあるのです。小選挙区では「比例復活」があるものの原則1人しか当選しませんからね。



質問者:

 なるほど、選挙制度の違いが影響するということですか……。



筆者:

 ただ、石破首相は解散総選挙のための大義名分が必要なのでここで使うと思いますよ。


 「自民解党 解散」をね。


 総裁選前倒し(石破降ろし)をやろうとした人間に対して除名を宣言することで未然に総裁選を防げずとも「反乱分子」をすべて取り除けるのです。


 現在半数近い自民党国会議員が動向を明らかにしていないのも、こうした「報復除名」などの処分を恐れてのことだと思います。


 これが権力者として上に立つものの「強み」ということです。


 除名により入れ替わった場合は、もはや安倍政権時代の自民党とは全くメンバーの性質を異にした自民党になるとは思いますけどね。


 

質問者:

 「解党的出直し」ってそういう意味なんですか!?


 ちょっと普通じゃ考えられない流れですけど、石破さんの「居座り」も自民党では類を見ないことですから、これまでのケースで考えてはいけないのかもしれませんね……。


 

筆者:

 ただ、「自民党除名組」でも選挙には強い方と言うのは存在しますから、再び立候補し、自民党からの「刺客」をも跳ね返す候補者は存在するでしょう。


 自民除名による漁夫の利で野党候補が当選もあると思うので現在の191よりも30から40議席減ると思います。


 しかし、立憲民主党も日々支持が下がっており議席を減らす可能性は高いですから「自民党、比較第一党」は維持できるということです。



◇この獲得予想議席だと……



質問者

 石破さんは勝利目標を下げることに定評がありますからね……。


 具体的に各議席予想はどうなると思われますか?



筆者

 自民党が辛めの予測ですが、前回の参議院選挙の得票数を加味すると、


 自民150

 公明15

 立憲130

 国民50

 維新35

 参政30

 れいわ12 

 共産7

 保守5

 自民除名無所属25

 社民 みらい 無所属 などが6議席

 

 で大体465議席かなと思います。


 勿論今後の情勢次第では大きく変わるので今日(9月5日)時点で選挙をやった場合ですけどね。



質問者:

 この150人が石破さんを支持する人だけになれば、確かに総裁選があっても怖くなくなるということですか……。


 でも今度は国会運営がままならないということにはなりませんか。



筆者:

 この僕の予測では自公でもう全議席の3分の1前後になりそうですからね。

 正直言って致命的だと思いますよ。 首相指名選挙で再選可能性も危うくなりますからね。

 参議院でも同時に除名が起こるでしょうから大きく議席を減らすことになると思います。


 でもこのまま総裁選で再選されない可能性が極めて高いことを思えば「石破首相としては合理的な選択」と言えるのです。


 ただ、この選択は石破首相が避けたいはずの「政治空白」の可能性は上がると思いますよ。

 

 まぁ、そう言った言い訳も全て「首相の座に1日でも長くしがみつきたいための方便」なのですから当然と言えば当然なんですけど。



質問者:

 「国民生活を良くするため」ではなくて、「地位に1日でも長く痛いから」っていうのが何とも悲しい理由ですね……。



◇「増税大連立」か「安倍路線の継承」か



筆者:

 さて、この議席数のパワーバランスになった際に起こることは何だと思いますか?



質問者:

 え……見当もつかないんですけど……。



筆者:

 まず自公中心の連立の場合一番手っ取り早く政権維持をするためには立憲民主党を抱え込むことです。


 1党を説得すれば過半数になりますからね。


 しかも、石破氏と野田氏は同じ「議席を減らしたのに居座ってるコンビ」です。

 元々思想が近いことが言われていますが神経が相当図太いことも共通であると思われます。


 メディアも200人しか集まらなかった「石破辞めるなデモ」を大々的に報じ、数千人規模で集まった「石破辞めろデモ」を報じないなど恣意的ですから、石破野田大連立を望んでいるように思います。


 

質問者:

 この2党が連立すると筆者さんは「増税大連立」になるというお話でしたね……。


 議席を減らした同士が連立するって本当にどうかしていると思います……。



筆者:

 ただ、選挙のたびに議席を減らす政党がくっつき続ければ確実に待っているのは「支持層の消滅」です。


 しかも今現在、自民党も立憲民主党も高齢者の方の支持が多い状況です。


 80歳以上になれば投票率も体の不具合が出るためか下がるので、この2党の「消滅」と言うのはより時間の問題になると思います。


 今時テレビや新聞だけで評価する人ってそれぐらいでしょうからね。

 一時的には国民は悪夢を見ると思いますが、それは「日が昇る前が一番暗い」と言った状況だと思います。



質問者:

 筆者さんは野党第一党の立憲民主党がどうしようもないから自民党が暴走し続けているという主張をされていますからね……。



筆者:

 国民感情を無視し続ければ近い将来2党とも「破滅の道」が待っているだけだということです。


 もっとも、石破氏も野田氏も70歳に近いので10年後や20年後の「消滅」した際にはもう無関係の状態になっていると思いますけどね。



質問者:

 本当に色々と無責任なんですね……。



筆者:

 現状政治家が政治的失敗をしても何ら咎めることが出来ませんからね。


 ただ、こういった選択を彼らがしてくれてこの2党が消滅してくれた方がある意味日本のためだと思いますよ。


 いつの世も横柄で横暴な独裁者はその代では倒されずともいずれは必ず駆逐されます。


 

質問者:

 そうなって欲しいですけどね……。



筆者:

 ただ、これらは全て仮説で繋いでいるだけなので、解散も無く総裁選が普通に行われて、石破氏では無い新総裁が平然と秋の国会が行われるかもしれません(笑)。


 ですが、僕が色々と妄想したくなるぐらい異例の状況が起きかねない局面に来ているということをお伝えしたいと思って書きました。



質問者:

 逆に自民党総裁が小泉さんや高市さんなどになった場合にはどうなるんでしょうか?



筆者:

 特に高市氏が総理総裁になった場合は「安倍路線の継承」だと思われて、保守層が国民民主党、参政党、日本保守党辺りから戻ってくる可能性がありますね。


 自民党が経団連を中心に企業献金を受けていることや、宗教団体から支援を受けている構造的な体質、「幽霊党員」など不透明な状況、増税&バラマキ、実質的な移民が続いている状況などは全く改善されないでしょう。


 しかし、自民党に支持者として戻ってくる方々はそう言ったことまで見極められないでしょうから、「これまで通りジワリと日本が衰退」していくことになるのです。



質問者:

 中々今の状況から改善するのには時間がかかりそうですね……。



筆者:

 いずれにせよ総裁選が行われるかどうかが決まる9月8日が注目だと思います。

 総裁選が行われることが決まった次の瞬間に解散が行われるかもしれません。


 ただどのような展開になろうとも、国民側としては、

 マスコミやSNSに流されない確固とした視点が大事だと思います。

 それは「日本がどうやったら良くなるのか?」その一点に尽きると思います。


 皆さんがどういった視点で日本が良くなるかは分かりませんが、違う意見を持つ者同士でも建設的な議論することが大事だと思いますね。


 今後も僕なりの視点で政治・経済を解説していきますのでどうぞご覧ください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
おはようございます。 今日も来ました。  最近の状況はどうなんでしょうね。政権や首相が変わったとしても、日本の国としての政治的選択肢がすごく狭い気がしますね。  世界情勢がカオスだから、民意を反映で…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ