表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
瓶覗  作者:
2/3

予感

少しばかり知恵の回るガキだった

産まれを恨んでもどうしようもない

環境を変えられる年端には至っていない

大人の顔色見ては学び立ち回る事に精一杯だった

愛される 愛する そんな事よりも居心地よく出来る方法がどっかに無いかこれまた必死で探るだけだった

今想う

あんなにも苦しかったのは同じもの求めれば手に入るんじゃないかと勘違いしてたからだね

私の中にはパンパンにあの人が詰まってた

あの人のは中に私は?

知らない方が良い事は沢山あるって

まだ知らなかった

愛してるって事 知らなかった

時折 ここから逃げたくなる

ここは私の居場所では無い

知ってる

ここは私の居場所では無い

でも選んだ場所 望んだ所

声にはなれない

呻きさえ吐けない

軋んで痛む 捻れて絡む 自分の弱さに言い聞かす

私は沢山後悔している

私は悔やんでる

私は過ちを何度も繰り返している

私は懲りないアホやから

私は身体でしか語れ無い

私は何時も言葉足らずで言葉を信じない

沢山の男を受け入れて揺らした身体

どれだけの舌が私を味わっただろう

私も沢山のは男を味わい呑み込み弄ってきた

あの人はとても上手に私を扱った

  初めてのは時から

まるで今までもそうしていたかのように

自然に漂うように愛でてくれた

私は少しばかり知恵の回るガキだったのに

日々やり過ごすことに長けていた17歳

ぐったり老いぼれてしまってただ呼吸をする玩具で居た

それがその頃の最良のやり過ごし方だったから

   あの人の手はとても綺麗

長い指先の爪が長方形のビー玉みたいやなってぼんやり想ったこと想い出した


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ