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第六話:銃づくり開始―!!

今回は事件の始まりです。

次の日から俺は、ひたすら作業場に引きこもっていた。

まずは材料集めからだ。

鉄や銅などを集め始めた。

次に加工していく。今回は簡単な構造で作るつもりだ。

俺は完成したらすぐに試射できるように、城から離れた森の中に作った。

「よし、早速作り始めるとするか」

俺は集中力を高めながら作業をしていった。

数時間後。ようやく完成させることができた。

「やっとできたな……」

俺は、完成したものを持って将軍のもとへ行った。

「将軍様、できました」

「おお、早かったな」

「はい、なんとか間に合いました」

「それで、どんなものを作ったのじゃ?」

「これなんですけど……」

将軍は不思議そうな表情を浮かべている。

「これはなんなのだ?」

「まあ、実際に使ってみた方が早いと思います」

俺は将軍を連れて森へと向かった。

「ここでいいだろう」

俺は木に向かって引き金をひいてみる。

バンッ!!! 大きな音とともに弾丸が発射された。

弾は木の幹に当たり、貫通した。

「すごい威力じゃなぁ」と、将軍は驚いている。

「そうですね。もう少し改良すればもっと強くなると思います」

「それなら、頑張って強くなっておくのじゃぞ」

「はいっ、頑張ります」

それからというもの、俺は毎日のように試行錯誤し続けた。

それから1年が経った。

まだまだ威力は低いが、だいぶ強くなったと思う。

俺は将軍に呼ばれていたのを思い出した。

「そういえば、今日将軍様に呼ばれたんだった」

急いで部屋に向かった。

「失礼します」

「おっ来たか」

「すみません、遅くなりました」

「大丈夫じゃよ」

それから、1時間ほど練習をした。

「よし、そろそろ終わりにするぞ」

「わかりました」

練習が終わった後、俺は作業場へ向かった。

コンッコンッコンッコンッコンッ。と扉をノックする音が聞こえてきた。

「どうぞ」と、声をかけると扉が開いた。

「お久しぶりです」

「ああ、元気にしてたか?」

「はい、もちろんです」

「それは良かった」

彼は俺と同じ年齢の男である。名前はレイと言うらしい。

彼と知り合ったきっかけは、俺が作った銃に興味を持ったためだったそうだ。

俺は彼に作り方を教えてほしいと言われたため教えることにしたのだ。そして今では、俺と同じくらいの技術を持っている。

「ところで、話というのは何でしょう?」

「実は、この国を出て他の国に行こうと思ってるんだ」

「えっ?急ですね……」

「実は前から考えていたことなんだ」

「なるほど……、ちなみにどこに行くんですか?」

「隣町だよ」

「なるほど……」

「だから、お前も一緒に行かないか?って誘いに来たんだ」

「いや、俺はこの国のために働く」

「そうか、残念だが仕方ないよな」

「悪いな……」

「気にすんなよ、また会えるさ」

「わかったよ、その時までさよならだ」

「おう!またな!」

そうして彼は去っていった。

俺は彼の背中を見送ったあと、再び作業に戻った。

数日後。

俺は将軍のところへ来ていた。

「将軍様、俺旅に出ようかと思いまして」

「ほう、いきなりどうしたんじゃ?」

「いえ、俺にもいろいろありましてね……」

俺は将軍に今までのことを全て説明した。

すると、将軍は驚いた様子で言った。

「やめておけ、やめておけ!」

「どうしてですか?」

「わしが行ってもいいと言ったら行くのか?」

「はい、行きたいです」

「ダメじゃ!!」

「どうしてですか!?」

「どうしてもじゃ!」

俺は理由を聞いたが答えてくれなかった。

仕方なく諦めるしかなかった。

しかし、なぜか嫌な予感がしていた……。

その日以来、将軍に会うことはなかった……。


一週間後の朝。俺は城の近くにある湖に来ていた。

(やっぱりおかしい……。どうして誰もいない?)

俺は疑問を抱きながらも城へと戻っていった。

その日の夕方。城では大騒ぎになっていた。

なんでも、将軍がいなくなってしまったという。しかも、最後に見た人によると夜中のうちにいなくなっていたということだった。

俺は、城の中を探し回ったがどこにもいなかった。

次の朝。俺はもう一度湖の方へ行くことにした。

そこには、昨日まではなかったはずの道ができていて、道には血痕のようなものも残っていた。

俺は恐る恐る進んでいった。

しばらく歩いていると、目の前に死体が落ちていた。

俺は急いで駆け寄った。

「おい、しっかりしろ!!どうした!?」

返事はない。息をしている感じもなかった。

俺は少しの間呆然としていたが、すぐに我に返ると急いで城へ戻った。

それから俺は、すぐに城の周りを調べたが特に何も見つからなかった。

俺は将軍の部屋に行ってみた。

「将軍様、いらっしゃいますか?」と、呼びかけるが反応はない。

「開けますよ」と言って、ドアを開ける。

中には誰の姿もなく机の上には手紙が置いてあった。


これからおそらく、欧米の国々と戦争が起きるだろう。


手紙にはその、一言だけしか書かれていない。

どうでしたか?次回は少し前にさかのぼります。

前の話も読んでおいてください。

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