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第一章‐11話

学園都市エデンを襲う脅威『悪魔』


11


 学生になる。


 俺は学生という身分になったらしい。この学園都市エデンは、名前の通り学園だ。衣服も学ランが当たり前らしく、俺も学ランを着ている。


 スサノウとの修行が続くのかと思ったら、ジェフ・アーガーから


「学生生活の基本は勉強と同級生とのコミュニケーションだ」


 だと言われて、俺は今、この教室に立っている。


 木目がはっきりとした板張りの教室。生徒の席は階段式になっていて、それも木製だった。


 学ラン、制服、ブレザーと統一感はないが、一応は学生の格好をした、同級生たちが俺のことを待っていた。


「今日からお前たちは、一緒に勉強をする。いいか、例え肉体がない存在としてここに居ても、学ぶことはまだまだあるから、しっかり勉強しろよ」


 上下スウェットで無精ひげが、おじさんくさい男、確か名前はマックス・ディンガーとか言ってたかな。彼が俺たちクラスの担任らしい。


 少し遅れて教室に入った俺は、慌てて開いている最前列の席に座った。


「よし、全員そろったな。それじゃあ授業を始めるぞ」


 そういって俺の先生になった男は、昔ながらの深緑色の黒板に白いチョークで何かを書こうとした。


 それはでも突然の爆発音によって、手が止まった。


 俺の耳にも確かに爆発音は聞こえた。木製の枠で取り付けられた、少し古めの窓からは、校舎の外で黒煙が上がっているのが見えた。


 事故? 


 最初に思ったのはそれだった。18年生きてきて、爆発なんて経験したことがなく、事故だとしか考えられなかった。


 というかこの学園に来てから、異常なものしか見ていないから、爆発も驚きはしたけど、なんとなくあってもおかしくないとは思った。


「みんな、ここで待機。授業はまた明日だ」


 そういうとマックス先生は教室を飛び出していった。


 まだ名前も分からない同級生たちと顔を見合わせていた。


「賢治、エクスカリバーは?」


 名前を呼ばれて教室の入口を見ると、ジェフが顔を出していた。


「え、部屋にあるけど」


 教室に武器を持ち込むはずはない。


「急いで持って、学園の門の前に来てくれ」


 なにがなんだか分からないまま、とりあえず頷いた俺は、他の生徒が窓の外に上がる黒い爆発の煙を見ている中、教室を出た。


 自室に戻って壁に立てかけているエクスカリバーを手に取ると、すぐに校門前に行く。


 そこには黒い学ラン姿の生徒たちが集まり、それぞれに武器を持っていた。


 見る限りだとM4 ライフルらしい。


 ゲームで俺がよく使ってた武器だ。


 その先頭にはジェフがいて、俺を待っていた。


「悪魔の襲撃だ。警備隊と一緒にお前も来てくれ」


 悪魔? 


 なんの話か分からないでいる俺の前で、木製の校門が観音開きする。


 すると目の前にはビルが並ぶ、まるで東京のような街が現れた。


 言葉が出てこない俺は、ビルの隙間から黒煙が上がっているのが見えた。さっき教室から見えたのは、あれだった。


「他の部隊はすでに交戦状態にある。俺たいもすぐに合流して、敵を殲滅する」


 ジェフがりりしく言うと、学ランの部隊は街への坂を下って行った。


 俺はどうすればいいのか分からないでいると、ジェフに背中を押されて、一緒に走り出していた。


 悪魔って何なんだ?


第一章‐12へ続く

本作の学園都市エデンの形が少しずつ塊始めました。

作品を書きながら固めていく、悪い癖です。

何とかお付き合いください。

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