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ドールズマスタードール!  作者: 秋白眼
3/31

塔の探索

追記:ステータスについて!

変更修正をしました! 通常プレイではなく魔物プレイなので、変化が無いのはおかしいと思いまして、急遽。本当にすみません。次頁でもお知らせします。

粗方、部屋を探索し、ランタンの他に本棚に入っていた・・・


『人形作成の基本』

『人形作成の応用』

『植物図鑑』

『金属図鑑』

『魔物図鑑』


この五つの本を鞄に仕舞う。その内役立ちそうだからね。それに暫くはここを拠点に活動する事になると思うから他に必要そうな物は置いといて大丈夫。


よし、下に降りよう。

ランタンを手に持ち、足元を照らしながら歩く。

コツコツと音を鳴らし螺旋階段を降り、少しすれば大きな扉が現れる。


「ここが神殿かな? 多分簡易的な神殿だと思うんだけど・・・まぁ入ろ〜」


大きな扉を、両手で押し、ギギギ〜! と音を鳴らして、開く。予想通り、少し手狭な神殿。まぁ十人くらいなら横になって寝れるとは思うけど。


中に入り、真っ直ぐと祭壇の近くに寄る。そこにランタンを置いて、近くの長椅子に一冊の本を見つける。


「ん。転職書?」


何それ。何も職に就いた覚えないけど・・・もしかして今はニート状態って事? なら転職か〜ってニートは仕事じゃないなぁ。まぁいいや、とりあえず拾うとして〜っとぉ!?


手に持った瞬間。突然パラパラ・・・と開き、そこに三つの職業が記される。


『召喚術師』

『調教師』

『人形師』


いやもう一択だよね。

人形師の欄を触る。すると、本が光り輝き、一体のクマのぬいぐるみが出てくる。


「か、かわゆい・・・」


全身で抱える程の大きさのピンクと紫の継ぎ接ぎクマさんは私より少し小さい位。人形師って事はこの子を操って戦うって事かな。

ふむふむ・・・。じゃあ裁縫スキルって言うのも必要だよね。メニューってどうやって出すの? あれかな。身体を動かした時みたいに、メニュー出ろー! って思えばで・・・出たぁ!




???

性別:女

種族:マネキンS1 Lv1 【HPMP+Lv×200】

職業:人形師 Lv1 【MP+Lv×400】

ーーーーーー

HP:【200】

MP:【600】

weight:2/5

ーーーーーー

STR【20】

VIT【20】

INT【80】

MIN【40】

AGI【20】

DEX【20】

ーーーーーー

スキル

《ドールズボディ》《ドールズマスター》


CP:3



「おおおおなんかでたぁ! これがステータス画面かな。わー! 私可愛いっ! あれ、でも私に似てるような。・・・あ。凄いメイクした時みたいな顔してる! それはそれで恥ずかしいっ!?」


しかもそれを女神云々言ってた私の父親なに!? 凄い恥ずかしい事言われてるよ!顔絶対赤く・・・なってないね。うん。ごめん、落ち着いたよ。


思ったより情報量が少ないかな? スキルも二つしかない。えっと・・・クマさんは操れるのかな?

こう、私の指から糸が伸びたりとかっうわわ!

イメージした通りに両手の指から計10本の青い糸がクマさんに繋がる。

・・・何も起きない。突然起きたのに何もないのかいっ!


「・・・命令するのかな。立ち上がれ!」


ぺしっ! 長椅子にもたれかかってたクマさんは大きな動きで立ち上がり、敬礼する。その際に座ってた長椅子が後ろにガガガ! と下がってしまう。


「あ、椅子戻して」


そう言えば振り返って、自分の足で動かした椅子を引っ張り、周りの長椅子と同じ様に等間隔で置き直す。

おお。


「これ、今はクマさんだけ・・・だけど、今後増えるよね? 増やすよね? なら並列処理を出来るようにしないと・・・でもそういうの苦手なんだよね〜。座って」


クマさんを椅子に座らせてから、糸が切れるのをイメージするとプツリと指先から切れて、霧散して消える。おぉ・・・。何が何だか分からないけどクマさんの隣に座ってもふもふする。


「あー・・・もふもふ〜。気持ちいい〜。でもさっき足を揃えるだけでこの椅子が動いたんだよね・・・?」


立ち上がり、隣の長椅子を動かそうと力を入れてみるけど


「ぐぬぬ・・・! はぁ・・・動かないや。少なくとも、私より戦闘向けかな?」


そして、いつの間にか感触というか、触覚が復活してる。頭と身体の調整が終わったって事かな。細かいね・・・。人形っぽい関節球体とか無いし、本当に最高傑作なんだろうな〜。

この肌も触った感じ、本当に人肌みたいだし。縫い合わせた感じでもない。一から造った・・・のかな。人肌を? すごいなぁ。


あ。そうだ。設計図忘れてた!


「よっと・・・追従して」


クマさんは鞄に入らないから、とりあえず着いてきてもらって、ランタンを持ち、階段を駆け上がる。


「ふう。人形の身体だからかな、あんまり疲れないや。普段の私だったら、絶対疲れるもんね」


人形製作室に入って、設計図を鞄に入れる。


「よし。これで忘れ物はないかな。後はここに置いて、人形作る時に戻ろう。とにかくレベルを上げないとね」



名前も決まってないんだよね。自分で決めていいって事だし・・・夢、月・・・ドリーム、ムーン。ドリームーン。・・・ドーン! ・・・リムにしよう!


リム

性別:女

種族:マネキンS1 Lv1 【HPMP+Lv×200】

職業:人形師 Lv1 【MP+Lv×400】

ーーーーーー

HP:【200】

MP:【600】

ーーーーーー

STR【20】

VIT【20】

INT【80】

MIN【40】

AGI【20】

DEX【20】

ーーーーーー

スキル

《ドールズボディ》《ドールズマスター》


CP:3



んー・・・このCPってなんだろ? なんの略かな?・・・よく分かんないから後にしよう。


えっと・・・じゃあ外に出てみようかな。

コツコツと音を鳴らし、ランタンで階段を照らしながら、降りていく。神殿部屋を通り過ぎ、階段を降りていけば・・・また大きな扉が。


「えっと・・・出口っぽくはないよね。内側だし」


一体何階層なんだろ。とりあえず後回し。外に出る事が先決。その後五箇所の扉を通り過ぎ、やっと広い空間が出てきて、外側に大きな扉がある。外に出る前に軽く辺りを探索すると・・・。


「階段の裏側にまた階段・・・?」


これはまだ降りなきゃいけないとかなのか・・・それとも地下なのか。小窓から見えるのは空だけで、地上を見るには身長が足りない。


「とりあえず扉を開けよう」


扉に手を掛けて、押す。だけど・・・


「開かない・・・。なんでだろ」


とりあえず最初の部屋を出る時の様に蹴る。けど、ビクともしない。クマさんに全力で殴って貰うけど、凄い音が響いた後、無傷の大扉が。んー・・・物理的に開ける訳じゃなくてギミックみたいのがあるって事かな。


ゆっくり時間を掛けて周りの壁や天井等を見るけど、それらしき物は見つけられない。


「うーん・・・他の部屋に行った方が良いってこと?・・・もしかして。クマさんちょっと待っててね」


クマさんから糸を切って再び扉に向けて糸を飛ばす。


「扉よ、開け!」


ぴとりとくっついた糸を伝い、命令を送る。

少し間を置いて、ギギ・・・と音が鳴る。


「あ、開く・・・!?」


と、思いきや。糸がブチン! と切れて、扉が閉まっちゃう。


「うう・・・Lvが足りないって事、だよね。でも人形だけを操れる糸じゃないんだ。だったら、Lvを上げる事で色んなことが便利になるのかも」


ポジティブに考えて、上の部屋三つを探索することに決めた。


「とりあえずここから」


神殿の下の階。地上四階(仮)の扉を開く。

中はやっぱり暗い。ランタンで照らしてみれば・・・


「鍛冶工房、かな」


大きな炉と金床。金槌や、鋳型が大量に置いてある。ふむぅ。ここで金属製の人形を作ったり、人形に装備させる防具や武器を作るのかな。幾つか防具が残ってるし、新しく作った人形にはこれを着させようかな。

でもここ、今は使えないみたいだなぁ。炉が少し壊れてて、横に穴が空いてる。修復は出来そうだから、その内直そう。


次は下の階。地上三階(仮)の扉を開く。ランタンで照らして、見て回れば、最上階の作業台にも置いてあった色んなノミや金槌、彫刻刀も置いてある。んー。本格的な木工作業部屋。色んな機材も置いてあるみたい。やっぱり人形の基本は木製かなー?

でもここの道具の殆どが錆びて使い物にならない。機材も錆びてる部分が多くて、起動できても危ないかも。


最後に地上二階(仮)の扉を開く。明らかに他の部屋とは違い明るく、太陽の光が差し込んでいる。


「おお〜! 外が見える・・・!」


部屋の左奥。壁一面大きな窓の先に広がる草原と森。これで(仮)は外れたね。さっきの扉が開けば、外に出れる!


窓際には植木鉢が置いてあって、枯れてはいるものの、種が散乱してる。拾っておこう。


周りをみれば、大きな釜がある。これは・・・まさか。錬金術のアトリエでは!?


わー・・・あのゲームみたい。好きなんだよね〜。釜をぐるぐるかき混ぜながら素材を入れて・・・薬を作るのとか! じゃあ、この棚に入ってる物は薬品、植木鉢にあったのは薬草とか!? 他にも箱の中に入ってる・・・。殆どボロボロだけど、おっとー? 宝石みっけー。透明だけど〜、クリスタルって感じだけど〜・・・情報ってどうやって見るんだろ?・・・情報、かもん!


『スキルクリスタル《錬金術》 分類:消耗品

このクリスタルを手に持ち、砕く事でスキル《錬金術》をポイント無しで獲得できる』


「良さげなアイテムきたっ!」


こんなのデメリット全く無いじゃ〜ん。よしよし。クマさんを椅子に座らせるじゃろ? 目の前でクリスタルを掴むじゃろ?


「ていっ!」


クマさんに見せ付けるようにクリスタルを握り締め砕く。ほんとに砕けたっ!


「ふふんっ! どやぁ!」


林檎を片手で割った気分! クマさんに見せ付ける事で、私って凄いでしょアピール! 気持ちよい!


「れーんきーんじゅーつ〜」


思わず小躍り状態になるけど、釜を良く見れば・・・。


「穴が空いてる・・・! うう。これも修理しなくちゃ行けないんだね・・・」


うーん・・・これを修理するには炉を修理しないと鉄を溶かせないから、穴を塞げない。でも炉にも穴が空いてる。それを修理するにはレンガを造らなきゃいけない。・・・でもレンガを作るには粘土とか・・・色々な物が必要。耐熱性も必要だし・・・先が長いなぁ。

レンガの成形さえ出来れば、最上階の機械で焼けるから、レンガの作成が最優先事項だね。

あ。でも重いもの持てないや。クマさんが粘土を持てるとは思えないし・・・そうそうに詰んだ・・・いや。木工で人形を作れば、重い物も持てるし、粘土も採れるようになるかも知れない。という事は・・・まずは人形を作るのが目標かー。


でも木が・・・。


うううう! やる事いっぱい過ぎて、何が何だか分からなくなってきたぁ!


・・・とりあえず後回し。後、行ってない所は・・・地下、ね。やだなぁ。地下って嫌なイメージしかないよぉ。


でも・・・ここから出る為に必要な物がまだ見つかってない。行くしかないよね。

人形師です! ドールマスターなら人形使いだとは思いますけど、まぁ・・・作り手の方が人形の事に精通してると思うのでドールズマスターとさせていただきました。


今回も楽しんで読んで頂ければ幸い。

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