宇宙とわたし
わたしはいま宇宙にいます。宇宙船のなかです。ぷよぷよしています。楽しいです。でも目玉焼きが食べられません。退屈です。
どうしてこうなったかというと
お返事がきたのです。にわとりさんから。郵便さんはなかなか優秀で。世界中注目の大仕事だったそうで。それでわたしも注目で。手紙は開示。世界中。新聞一面。ニュースは一日中。これは大変わたしです。いろいろからインタビュー。わたしは対応大忙し。
「いやだ。おまえをくうぞ」
内容も内容で。わたしは保護され宇宙いき。いきなり切符手渡され。よくもわからず3、2、1。
にわとりさんもさすがに宇宙まではこれないようで。わたしはくわれず過ごしてます。
「いつになったらかえれるのですか?」
「にわとりがいなくなるまでは」
それはなんてこと。わたしはもう目玉焼きくえないってことではないか。
「それは嫌です。わたしはあこへ戻ります」
「そんなことするとあなたはにわとりにくわれますよ」
「目玉焼きが食いたいので」
「目玉焼き!? そんなもののためにいのちを投げだす気かコノヤロー」
「朝ごはんくわなきゃ始まりませんから」
地球へ帰りましょう。にわとり。たまご。目玉焼き。わたしたちしかしらない許された絶品。わたしはくいたい。ただそれだけ。だからくう。