わたしと目玉焼き
「目玉焼き、めっだまやっきー」
そうは問屋は降ろさない。目玉焼きは目玉焼き撲滅委員会により料理することを禁じられている。この御時世目玉焼きを食うのは月にいくより難しいのだ。
「お母さん目玉焼き作ってよー」
「あなたは殺人犯? なかなかなこというよね」
「おかあさんのいじわるー」
わたしがつくっちゃうもんね。たまごをとって…。あれ? たまごがない。
「たまごならあんたが寝ている間になくなったわよー」
「そんな」
たまごがないなんて。目玉焼きが。つくれない。
「ほしいんだったらかってでもきなさい」
そういって通帳。
「どうゆうこと?」
「あんたの貯金ではとてもじゃないだろうがね」
「そうじゃないって」
「そうだったわね。あんた寝ているあいだににわとりはそらをとべるようになったんだよ。おおぞらさ。しかもすばやい。もう世の中はにわとりから卵を調達できない。卵、冬の時代さ。もう卵業界は大嵐で」
そんなことが~。あったかいごはんに目玉焼き。ウインナーも。そんなものくいたいのに。
「わたしにわとり捕まえにいってくる」
すたこらさっさ。
「やめときなさい!! 自衛隊のヘリも落とされたのよ」
そんなのしりません。わたしは目玉焼きが欲しいのだ。