うまい棒って安いけどおいしいんだ
わたしは起きていた。解放。わたしはゆめを消化したらしい。どうやって消化したかなんておぼえてないけど。わたしは猛烈におなかがすいていた。目玉焼きが欲しかった。
「目玉焼き~~~」
「わっあんた起きたのね」
「そんなことより目玉焼き~~」
「わ、わかったわ」
目玉焼きってすっごくおいしいの。朝さ起きてさ、一番さ食べるとわたし、、、しっあわせなの!!
あのたまごのとろみとカラカラのしろさんと。ごはんが独自に組み合って、、最高なの!!
「おかあさんたまごふたつね~」
「わかってるわよ」
「目玉焼き~~」
食べちゃった。おいしかった。そんなことおもうまえに。なんでだろうね。なぜか。涙でちゃった。
わたしはまた救われたのだ。わたしのうそを。彼が。彼がまた。あのせかい。また死んだ。消えてしまった。消化された。
どこに叫んだらいいんだろう。だれも彼のことなんてしらない。知っているのはわたしだけ。わたしのせかいだから。わたしのうそだから。
わたしはうそをつくたびに彼に救われた。わたしは目玉焼きを食っただけうそをつく。ほんとうになったぶんだけ彼を生む。そして消化する。
でもわたしは食べるよ。目玉焼き好きだし。塩味はご勘弁だけど。うそはもうつきたくない。
それでもまた目玉焼きまた食えなくなるかも。すべてが無理になってまたゆめみちゃうかも。でもさ大丈夫。わたしにはうまい棒があるから。彼が教えてくれたんだ。うまい棒の味。安くて値段の割においしい。お金のないわたしにも。ゆめをくれるよね。
自分の中で大きく変わっていく初期段階に描いたのと。ただただ書いて。残していって。進め進めいざ進めで描いたので。構成とやらはどっかにとんでいっています。
でも一番大事にして描いたのはそのときの感情 思考 記憶。それが絶対的でしたのでそれはほんとうです。うそかもしれません。だってまだわたしはうそつきなのですから。




