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崩壊  作者: かたち
目玉焼き
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ちょっとした嘘つきの飛び出し屋と眠たいわたし

でもさ。そんなことあっても。わたしはわからなかった。ほんとうにそうなの?って。わたしはうそをついていた。とびっきりのどうでもいいうそ。そのうそがわたしをたまんないほどいやにさしていた。

 なにがほんとうでなにがうそだったんだろう。いまもそうやってうそをつきつづけている。うそがほんとうになってほんとうなんていつのまにかみえなくなって。わたしはうそを基準に飛び回るから土台骨なんてないからこうやってまたこける。それもまたうそなのかな? とかおもいながら。


「いやだなわたし」

 街から飛び出したい。街をぶっ壊したい。街からでていくひとたちってうそつき? それとも正直者? どっちなんだろうな。どっちもか。いまのわたしはうそつき。うそつきの飛び出し屋の気持ちが少しわかったきがする。

「それもうそじゃん」

ぜんぶうそかもしれないけど。吐きだしたいんだ。いまのつぶやき。わたしはうそなんてつきたくない。正直者なんてレッテルはださいからならないけどわたしはいまの気持ちからは逃げたくない。しっかりと前から受け止めたい。ずっと思い続けていた。うそをつきながら。変わっていきたい。変わりたい。そんなことおもいながら。ずっとわたしはわたしでしかいられなかった。ちっぽけなうそつき。まるで害のない意味のない嘘つき。わたしがきらいなものはいまのわたし。

「もういやじゃん」

 そうならば。わたしはほんとうになる。わたしになる。きらいだったわたしじゃなくて。いままで騙して奥に押し込んでいたわたし。急になんてなれないけど少しづつ。一歩ずつ。わたしになりたい。

「ひとまず寝よう」

 眠たいから。寝ます。おやすみです。でもまあ家には帰りますよ。柔らかいベットで寝るのが一番ですから。

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