現実:概要
『DUNGEON MAKE』は日本で10か月前に発売された経営シュミレーションゲームである。
パッケージ版とダウンロード版の2種類あり、俺は特典つきのパッケージ版を購入した。ダウンロード版と大した価格差も無かったし、特典のモンスターの卵というものに興味が湧いたからである。この卵、ゲーム内におけるモンスターのランク10段階の内、最低7ランク以上のモンスターが生まれるというものである。
通常のゲーム内では運営の公式イベントで上位入賞することやダンジョン石を集めてガチャガチャを回すしかない。しかもこのダンジョン石は中々集まらないし、高ランクのモンスターが出るとも限らない。全てが運の代物だ。
だからこそ、この特典の卵は中々に良いモノなのだ。
俺のダンジョンはゲームが発売した当初から運営している。つまり開かれて10か月の出来立てホヤホヤなのだ。しかしプレイ時間は既に500時間を超えている。プレイ時間だけで言ったら中堅プレイヤーである。廃人プレイヤーなどはきっと数千時間を超えているはずだ。
運営しているダンジョンの名前は『かめさんの迷宮』。これは俺のプレイヤー名が『かめ』だからである。特に理由はないし、厨二臭い名前を付ける気にもなれなかった。だから安易な付け方だったが、ダンジョンを表す迷宮、プレイヤー名のかめをそのまま付けたのだ。
亀が多いダンジョンとかでは決してない。
かめという名前も特に理由があって決めたわけではない。ゲームで名前を決める直前、テレビで亀の映像が流れていたから、それをそのまま利用させてもらったのだ。
階層数は130層。カンストの300層まではまだ半分にも届いていない。
獲得モンスター数は104種類。ダンジョンはその種類によって登場させられるモンスターが変わってくる。俺のダンジョンは水と闇で構成されるダンジョンである。よって出せるモンスター属性は『水』と『闇』だけである。しかしその2属性だけでも216種類いる。つまりこちらも半分も来ていないのだ。
どうせなら全てを集めたい、というコレクター魂が疼いてしまい、今ではダンジョンの増築などよりもモンスターを集めることに重きを置いている。しかしどうしても手に入らないモンスターはトレードなどで手に入れている。
モンスターの交換は交換掲示板で募集したり、リアルの専用掲示板で募集したり手段は様々である。しかし全ての交換にはある条件が存在する。『自分側のモンスター価値=相手側のモンスター価値』であることである。
また、例え=(イコール)であっても5匹以内での=(イコール)でなければならないのである。
ゲーム開始当初は価値のあるモンスターが欲しくても、交換に出せるモンスターが居なくて悩んだものである。
ダンジョンには付き物のボスという存在。これは全階層の半分の階層から配置することが出来る。しかし100層を超えるダンジョンでは全て50層からボスを設置する決まりになっている。また一度設置したら次のボスは5層以上離れないと設置できない決まりである。
つまり50層のダンジョンでは25層からボスを設置できる。そして次にボスを設置するなら30層から、ということになり、150層のダンジョンでは半分の75層ではなく50層からボスを設置することになり、次は55層からの設置となる。
ではここで我がダンジョンの概要を説明しよう。
我がダンジョンは先ほど説明したとおり、水と闇のモンスターで構成されている。
ダンジョンの125層にいるラスボスは『氷霧龍』。
水系統の龍系で最高位の10ランクモンスターである。最初の『水龍』からせっせと育て、合成してようやくここまできた、執念の結実である。
そして130層の最下層にいる裏ボスが『冥王龍』。
闇系統の龍系で氷霧龍と同じ最高位の10ランクモンスターである。こちらも『黒龍』から育てた執念の結実である。
俺にはこの2体の他、残り3体の10ランクモンスターがいるがそれはまた後ほど。
ボスは50層から5層毎に配置しているが、ボスは倒された場合自分で再び設定しなおさなくてはならない。倒されたモンスターをDPで復活させ、破壊されたダンジョン内設備を修理し、ようやくボス部屋の設定が終わるのだ。だがリアルで仕事があるのでいつもログインしていられるわけではない。最悪ボスがいない場合が発生してしまうかもしれない。
そんな困った状況にならない様にシステムでオート修復が存在する。この設定をONにしておくとボスが倒されても勝手に元の状態に戻してくれる。もちろんDPの許す限りであるが。
また、ボスは自分の配下モンスターから選択しなくてはならないのだが、こちらにもランダム設定というものがある。ボスになれるのは最低4ランク以上のモンスターからである。そこから普通は自分が好きなモンスターを選択するのだが、ランダム設定では4ランク以上のモンスターからシステム側がオートで選んでくれる。強いボスが選ばれる場合と弱いボスが選ばれる場合の2通りあるのだが、そこは侵入者の運ということにしている。運が良ければ弱いボスで簡単に倒せるさ。
ここまで色々説明してきたがダンジョンのステータスは一応こんな感じである。
ダンジョン名:『かめさんの迷宮』
ダンジョンマスター:『かめ』
ダンジョンレベル:67/99
ダンジョンランク:Cランク
名声:32/99
所在地:ネック
階層数:130/300
獲得モンスター数:104/216
DP:254300DP
ラスボス:『氷霧龍』
裏ボス:『冥王龍』
ボス設定
50層:合成獣
55層:氷人形
60層:幽霊騎士
65層:雪男
70層:魅惑魔
75層:水精霊
80層:吸血鬼
85層:犬海魔
90層:石化蛇
95層:巨鯨海獣
100層:悪魔
105層:多頭海蛇
110層:番犬
115層:蛮神
120層:百獣王
125層:氷霧龍
130層:冥王龍
その他設定:オート修理ON、ボスランダム設定ON、アイテム自動補完ON
以上がダンジョンのステータスだ。
ちなみにダンジョンマスターたる俺にはステータスというものは存在しない。ダンジョンマスターとはモンスターではない。よってダンジョン内で戦闘行為はもちろん、侵入者による攻撃行為は一切行われないからだ。
ダンジョンランクはその名の通りダンジョンのランク。最低のFランクから最高のSランクまであり、レベルや名声値によって決まっていくのだが、俺のダンジョンは名声値が低い。それはもう、レベルに対して圧倒的に低い。
所在地の関係なのか侵入者が少ないから撃退数や撃破数が多くなく、侵入者もそんなに強くない。勇者とか英雄とか一流冒険者とか強い奴を撃退すれば一気に名声値が手に入るのだが、生憎そんな奴は侵入してこない。来られてダンジョン攻略されても困るけど。
じゃあ今日も精一杯モンスターを作っていこう。後ついでにダンジョンを造っていこう、うん。
以降のページより、ダンジョンステータスを記入します。
ダンジョン名:『かめさんの迷宮』
ダンジョンマスター:『かめ』
ダンジョンレベル:67/99
ダンジョンランク:Cランク
名声:32/99
所在地:ネック
階層数:130/300
獲得モンスター数:104/216
DP:254300DP
ラスボス:『氷霧龍』
裏ボス:『冥王龍』
ボス設定
50層:合成獣
55層:氷人形
60層:幽霊騎士
65層:雪男
70層:魅惑魔
75層:水精霊
80層:吸血鬼
85層:犬海魔
90層:石化蛇
95層:巨鯨海獣
100層:悪魔
105層:神殿
110層:番犬
115層:蛮神
120層:百獣王
125層:氷霧龍
130層:冥王龍
その他設定:オート修理ON、ボスランダム設定ON、アイテム自動補完ON