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SSS-S

ジョーカーは手にあるうちに切るに限る

作者: あーや

vsジュリアンさん関連の話。セイルの本名。

学パロ設定が前提です。

それは、街中の喫茶店での出来事だった。


「初めまして、テオ・マクニールくん。私は警視庁捜査一課の内海という」

「警察…直樹、お前…」

「私が頼んだんだ。君とどうしても話がしたくてね。彼を責めるべきではない」

「………刑事さんが、一体、何の用です」

「直樹君から、この話は君の気を大きく害すると聞いている。私としてもとても心苦しいが、捜査上どうしても君の話が必要なんだ」

「…どういうことです」

「私が聞きたいのは、君のお母さんの話だ」

「………っ!!」


日常から、非日常が顔を出した。


***


「心苦しい」だなんて、よく言えたものだ。

この男、頭が固い気難しい奴かと思ったら、意外と柔軟な思考を持ち、一般人に完璧に化ける演技力も持っている。実に大胆だ。伊達にあの型破り集団をまとめている人物ではない。


自分に交渉してきたときも、そうだった。




「白井直樹か。単刀直入に聞こう。お前はジュリアン・マクニールの関係者と深く関わっているな?」

「?」

「具体的な名前を挙げようか。まず、リリアン・マクニール。妹に当たる人物だ。お前が通っていた高校の校長をしているそうだな。花神楽高校…我々の耳にも何度も入ってくる名前だったよ。次に、テオ・マクニール。こっちは息子だな。お前の父親が管理人をしているアパートで暮らし、花神楽高校に通った。現在親権は親戚のアレックス・ラドフォードに渡っているようだな。この男もマクニールの血を引いている」

「……………」

「すごいでしょーこれおれがぜーんぶ集めたんだよー」

「黙ってろ」

「あの、最初から思ってたんですが、この方は?」

「私の部下だ」

「ノックスでーす」

「私より随分頭が切れる。何か分かるかと思ってな」

「…そうですか…」

「私はこれらの人間からジュリアン・マクニールの話を聞きたい。君に協力を頼みたいんだ」

「…僕の大切な身内を危険に晒すわけがないでしょう」

「まぁそういうと思った。…交換条件を出そう」

「…?」


「私の名を、教えよう。」

「名?」

「本名、だ。君たちが我々Sチームのことを知りたがっているというのは斉賀から聞いている。名前さえ分かれば、色々探りを入れられると思うのだが」

「……何故、そこまでして?」

「我々SSSは存在していない組織だ。上層部的にもない方が都合がいい組織の闇だ。では、何故あるか?この国の凶悪犯罪やテロを未然に防ぐためだ。我々と犯罪者が紙一重。犯罪やテロの阻止という大義名分がなければ、やっていることはれっきとした犯罪だ。またその大義名分を果たせなければ、我々は一転凶悪犯罪者となる。…ジュリアン・マクニールの確保は、SSSの存亡に関わるのだ」


「一度深海に適応した生き物は、陸地はおろか、海面ですら生きられない」

「そういうことだ」




そしてこの男はテオに向かって、自分の「本名」を名乗っている。確かに普段使っている名前を使うわけにはいかない。だから偽名でも使うのだろうと思っていた。大した度胸だ。正直侮っていたが。


フォーカードは本気で、ジュリアン・マクニールを追っている。


その気迫を見た。



内海(うつみ) (わたる)。それが私の本名だ。』


「セイル」って「帆」なんですよね。だから本名は海関連。

てか内海刑事っていうとガリ○オで柴○コウがやってたやつやw

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