表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/35

プロローグ 戦闘文官は平和主義者

女王陛下(多分)と異世界人(確定)と同じグーレラーシャ傭兵国が舞台です。

新連載です。

よろしくお願いいたします。

頑張ります。

私には明日から使えない無駄知識がある。

...スマートフォンの使い方知っててもなぁ。

こっちの通信機の方が高性能だし。


私がおそらく転生したところは。

グーレラーシャ傭兵国。

こんなに平和惚けした日本人を

傭兵国なんぞに転生させるなよ。


「カザフ外務担当官、今日の漁獲量です。」

ニノミ事務官が漁協からの報告をくれた。

私はラズデアナ・カザフ。

この港町デリュスケシの王宮分館で

外務担当官をしている。

こういう漁獲量の報告も私が処理する仕事だ。


前世は平和惚けした日本人だった。

だから文官をしている。


「フゥ、疲れた。」

弁当出そ。

「ラズ、お茶だよ。」

リュケシウスさんが砂糖抜きのお茶を出してくれた。

リュケシウスさんは王宮分館の管理官だ。

「すいませんね。」

塩お握りを取り出した...焼きのりほしいよー。

「ラズ、今日、母が来てるんです、夕食一緒にどうかな?」

リュケさんが言った。

「いいえ、家でとるんで結構ですよ。」

私は言った。

だって、リュケさんって、ドーリュム分家の坊っちゃんだし。

私のかすかに残る前世の記憶によると坊っちゃんの旦那恋愛結婚した→お姑さんにいびり出された。

だから坊っちゃんいらないんです。

旦那の顔も覚えてないのに姑の顔覚えてるなんて悲しい。


「母がどうしてもと。」

リュケさんが言った。


どうしてもっていわれてもな。


「いえ、予定がありますので行けません。」

今日は天ぷらするんだ♪

グーレラーシャの料理合わないし。


これでも赤い髪に茶色の目の生粋のグーレラーシャ傭兵国人なんだけどね。


「ねえ、せっかく来たんだから一緒ににお食事しましょうよ。」

リュケさんのお母さんに押しきられました。

さすが、スザナータ・ドーリュムを長とする

王室管理官の家系です。


素敵な港のグーレラーシャ料理店。

リュケさんと隣り合わせに座らされてデート見たいですね。

違いますが。

「ねえ、ラズさん、リュケと結婚いつするの?」

ニコニコしながらお母さんが攻撃をかましました。

さすがグーレラーシャ傭兵国人ですね。

攻撃力ありすぎ、直球すぎです。

「いやだな、私とリュケさんはそんな関係じゃないですよ。」

これで納得してもらおう。

「じゃあそう言う関係になればいいわ。」

ニコニコしながらお母さんは言った。

「そうですね。」

リュケさんも微笑んだ。

わー、ワイルド系なのに

知的って評判の顔が色っぽいよ。

私には関係ないけど。


リュケシウスさんはもう一年前から私に求愛行動取っている。

本当は抱き上げたくて仕方ないらしいのに。

乗り気じゃない私にかわされまくって。

せいぜい、手を握るくらいしかできてない。


実は、私、そこそこ戦闘能力あるんです。

傭兵学校の先生にも

戦場にでるように進められました。

傭兵登録もしてて、

警護官への推薦もありました。

でも、私、平和惚けした日本人でしたから

絶対に回避で文官に来ました。


ともかく、危ない橋は回避です。

もう、あんな嫌なおもいはしたくありません。

平和が一番!平和惚け上等です

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ