西の学園4
他の章との文字数バランスがおかしくなるので、どうしようか迷っているのですが
1.ラストに向けて一気に押し通る
2.学園編もう少し頑張ってみる
すいません、書き換え途中で寝てしまいました
何もなくまっすぐに落ちていく。
空をとぶ覚悟を決めた時、自分の体が地面に着地する。
正確に言うと床である。
大きな椅子があることから、誰か偉い人が座るのだろう。
で、ここで偉いのは当然ゼリー馬鹿……。
とりあえず、ぶん殴ってやった。
何のために飛び降りたんだよ!
「演出です」
目に涙を浮かべつつ自慢げに言い放つ。
もう一発殴ってやろうか?
いや、殴ろう。
荘厳な曲が流れ始める。
そして、気がついた。
授業始んじゃないのか!?
ヤバい、ヤバい。
「仕方ない」
ゼリー馬鹿が指を鳴らすと同時に俺は座席に座っている
……なんてことはなく、床が抜けた。
嘘だろ!?
俺スカートだぞ、どうすんだよ!?
『どうしようもないじゃろ、覗かれないことを祈るんじゃな』
手で抑えるしかないよな……ってか何でスカートなんだよ、ズボンとかあったじゃないか。
麻奈花に恨み事をブツブツ言いながら、トンネルの先に見える光の中へと突っ込んだ。
結果から言うと何の問題もなくて、問題だらけだった。
俺の席は一番後ろの席だったので座っている生徒が多かったためだ。
だが、しかし……着地の瞬間に椅子を壊してしまった。
まあ、『天羽』を使ってはいけない状況だ。
仕方ない……とは言えである。
椅子を壊してしまったのは、まずい、気がする。
弁償かな?
いや、弁償ですめばいいのだが……
ガラガラ!
扉が開く。
先生がこちらを一瞥し、壊れた椅子に目をやり、一言。
「災難だったな……」
理解がある……だと!?
まさかの、姉妹そろって他の先生からは災害指定されてるのか……。
「いえ、もうあきらめておりましたので」
そう、この諦めはゼリー騒動で身をもって体験している。
っていうか、何でこんな残念な奴らが国の重役だったりするわけ?
『世の中はすべて金なのじゃよ』
『それって自称神としてどうよ?』
『愛で人は生きていけないんじゃ』
『おい、そこは嘘でも良いから肯定しておけよ!』
『飢えたものを癒すのは、食事じゃ。
傷ついたものを癒すのは、薬じゃ。
疲れたものを癒すのは、家じゃ。
人は金なしでは生きていけんじゃろ?』
『釈然としないな』
『ただ、愛で神は生きていけるのじゃよ……』
また、聞き取ることができない。
何か、忘れているのだ。
忘れてはいけない何かを、それは、恐らく自分の根幹をなすもの……。
窓から外を見る。
圧倒的に周りより高い位置に建てられた、最も天に近き場所。
この街だけでなく、国境の先まで見渡すことのできるそれは、防衛の意を込めてなのかもしれない。
腹の立つほど明るい空。
これをこんなにも穏やかな気持ちで見ることができるのは、これが最期だということを、俺は知らなかった。
世界は美しく、愚かで、儚い。
俺の世界が崩れ始めるまで後……




