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神とともに歩む者  作者: mikibo
西国学園編
83/98

西の学園3

「こちらが、東の留学生ですの。以上!」


え!? この教室に放り出していくのか!?

他の明達は違う教室に行くらしく教室の外に連れていかれる。


『ひとりぼっちじゃな』

『何とかするしかないか……』


聞こうと思ったが、やめた。

結局、答えてはくれないのだろう。

いや、答えてくれたとしても、今の俺では理解できないのだろう。


「……大丈夫ですか?」

「え、あっ! はい。 東の学園から来ました。浅葱です、こちらのルールはあまりよくわかっていないので、失敗するかもしれませんがよろしくお願いいたします」


拍手と歓声が起こる。

ここで、突然、扉が開いて


「質問がある人は休み時間に聞くようにしなさいよ!」


と、言葉を残して生徒会長は去って行った。


間がいいな……。

しかし、質問か……そんな設定深く作ってないんだけど、大丈夫なのか?

……ま、なるようになるか。


『しかし、気が澱んでおるんじゃのう』

『ん? 風なら吹いているぞ』

『いや、こちらの話じゃ……』



授業に入る。

内容は、あっちではやらなかった法学である。


記憶能力が高くて助かったぜ。

これなかったら、ヤバいな……法学。


「お前、筋がいいよな」

「え? そうですか?」

「あ、わりぃ、わりぃ。俺はほむらだ」

「どうも、浅葱です」

「いや、ホントにここに来てから法学勉強したんだよな?」

「ええ、まあ」

「その頭、羨ましいぜ。ま、適当にみんなと話してやってくれ。……ちなみに俺は学級委員だ、なにか困ったことがあったら言え」


去っていく焰。

だが、俺にそんな余裕はない。




どうやって切り抜ける!?




この質問軍団を!!



俺の力が今試される!




ホントにどうしよう?


『諦めて答えてやるんじゃな』

『いや、死ぬから。ボロが出て死ぬから! いろいろと、社会的に……』

『女装なんて大したことなどなかろう? 物事は本質で考えるべきなのじゃよ』

『お前はそうでも、みんなは違うからな!?』

『しかし、こう考えてもいい案は浮かぶまい。結局、諦めるしかなかろう?』


まあ、渚の言うとおりなのだが……。


好きな食べ物とか聞いてどうする?

食べに行くのか?

美咲あたりは喜びそうだが……ほっといても大丈夫かあいつら?


千花は問題無いだろう。

まあ、最悪あいつが助けてくれるだろう。


明は……女子の騒ぐ声はアイツのせいだな。

王女に切怒られても知らないからな。


美咲は不安だからもういい、放っておこう。


百枝は……あいつ喋らないけど、大丈夫か?


「……翔」


机の前に百枝が現れる。


「……人……軍勢……恐怖」


俺を連れて、転移した。




いや、怖いのはわかるけどな。

バレたらどうするんだよ。


「……大丈夫……結界」

「何が言いたいの?」

「……無問題」


こちらに親指を立てる。


いやいや、問題大有りだから!

どうやら、ここは屋根の上らしい。

なんかつくづく縁があるな。


っていうか、これどうやって降りるんだ?

窓もないし、適当な高さの他の建物もない。

もう一回転移するにしてもどこに行くかわからない以上……選択肢としては考えられない。


「……落下」

「あぶないでしょ」

「……飛行」

「いや、無理だよ。そんなことしたら捕まるのが見えてる」

「……必死」

「全くもってその通りなわけなんだけど、釈然としない!」

「……柚木」

「気は進まないけど頼むしかないわね……って、どうやって?」

「……気合」

「それができるなら、気合で飛び降りれるわよ」

「……」


無言で親指を立てる百枝。


「お困り?」

「ものすごく……!?」


気を抜いていたけど、危ないな……ま、いいか、ゼリー馬鹿だし。


「手を出して」


言われるままに手を出すと



掴んでそのまま飛び降りた。



って、おいいいいいいいいぃぃぃ!


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