続・少女と少年は出会う
若干ハーレムの予感?
こうなるはずじゃ・・・。
ハーレム的展開が苦手な人はこれからご注意ください
美咲は、いきなり突き飛ばされたにもかかわらず、文句も言わず三回バク宙をするというすばらしい身体能力を見せた。
そして、翔は横に転がりながら立ち上がる。
さっきまで、横になっていたところに雷が落ちる。
自然のものではない、明らかに魔術によるものだ。
翔は、とまどっていた、今のを魔術だと考えたことも、よけろと直感が告げたことにも。
「ちっ。はずしたか。囲め!」
山賊だ。
20人くらいの山賊が、出てくる。
「命が惜しければ、身ぐるみ全部とその女を置いていきな。」
山賊の親分らしきやつが言う。
「何か知らんが、断る。一応、恩人なんでな。」
「そうか。その判断の過ちを命を持って知れ。行け!野郎共、殺しちまえ。」
「やばっ。」
と、言って森の中に逃げ出した。
一方、突き飛ばされた美咲も魔術の気配に気づき、そのままはなれる。
そして、ダガーを取り出して構える。
疑問に思ったことを思い出す。
近年、この国、いやこの世界では、魔物などが多数出没している。
もちろん、素手で勝てるのもそうはいない、だから武器の携帯は戦う者には必須だ。
あいつは、怪我の治療をしたときに武器は何も持っていなかった。
それでは、あいつはただ感覚が鋭いだけの一般人なのだろうか。
そんなことを考えていたために、翔を助けにいくのに、わずかな遅れが生じた。
しかし、山賊たちに囲まれるには十分な時間だった。
美咲は、山賊たちを観察する。
そして、この程度で、天月は必要はないと判断した。
一気に片をつけて、翔のところへ向かうことに決めて、ダガーを取り出し切りかかった。
一方、翔は、森の中をひたすら逃げていた。
戦い方も知らないのに喧嘩を売るのはまずかったなと反省しながら、矢をよけていく。
美咲が来るのを待つしかないと判断した。
「結局、俺、他力本願じゃん。」
と、思いながらも戦うことはせず(したくてもできないのだが)逃げていた。
しばらくすると、滝があった。
滝つぼに人影が見える。
警告しようと近づいくと、そこにいたのは俺と同じくらいの十代後半の女性だった。
ちなみに美咲も俺と同じ年ぐらいの年齢なのだが、精神年齢が、女性じゃなくて少女なのだ、という気がする。
巫女服を着ているが、滝の水でぬれて服の意味を成していない。
目をそらしながら、翔は、声をかけた。
「あの、君。山賊がこの近くにいて危ないから・・・。」
ぜんぜん聞こえていないようだ。
軽く肩をたたくと、その女の子は、とろんとした目でこっちを見て、にっこり笑った。
俺はその笑みにつられて、にっこり笑い返す。
そして、5秒たつ。
その女性が、
「ふみゃ!?」
と、声をあげる。
前言撤回、この子も美咲と変わらない。
精神年齢は低そうだ。
翔は、両手を上げて何もしませんのポーズをとる。
少女は、翔が軽く自分から目をそらしているのに気づき、自分の姿を確認する。
羞恥で顔が赤く染まっている。
斬られてはいるが無いよりマシだと思い、上着をかけてあげる。
「ありがとうございます。」
さっきのが嘘のような大人の感じだ。
少女か女性か難しいところである。
「山賊がいて危ないから、ここから離れよ。」
と、翔は背中にさっきを感じた。
背筋が凍るようなものすごい殺気だ。
山賊かと思い、後ろを振り向くと、そこにいたのは、自分を囲んでいた山賊を倒してきた
美咲だった。
「翔あんたってやつは、ほんとに。私は、戦闘向きじゃないのに。女の子といちゃついて。」
完全に誤解である。
が、抗弁の余地はない。
戦っていないうえに、話しているのだからはたから見れば、誰だって美咲のように思うだろう。
と、考えていたらいきなりダガーが飛んできた。
「ごめんなさい。でも、俺、戦い方も覚えていないんだってば。っていうか、いきなり投げないで理由聞いてよ。」
と、言って逃げる。
「そんなもの知らんっていうか逃げるな。」
「逃げなきゃ死ぬでしょ。」
と、追いかける。
そこに、まだ残っていた山賊がやってくる。
「あんたのせいで気づかれたじゃない。」
「いや、お前のせいだろ。っていうか俺、記憶ないんだから何に注意していいかわからないんだよ。」
「後で、教えるわ。とりあえず、こいつらを」
「「つぶす!」」(主に美咲が)
「私は、千花と言います。私も戦います。」
「私は美咲で、これが翔だ。」
と、簡単に自己紹介を済ませる。
「これはないだろ。」
「美咲さん援護を。」
「了解。」
「無視ですか。で、俺は?」
「巻き込まれないようにしてください。」
さっきの話で、戦闘能力は皆無と判断されたらしい。
まぁ、事実なんですが、落ち込むのであった。
「わが召喚に応じよ
それは我に仇なす者を狩る刃
それは罪を裁き滅する刃
いでよ 鎌黒」
身の丈ほどの漆黒の鎌が形成される。
「神鎌流『烈波』。」
千花が大鎌を持って一回転すると、刃先から衝撃が生まれ辺りが刻まれていく。
あっという間に半数以下になる。
人が死んでいるというのに、圧巻だ。
残っている奴らも美咲のダガーで倒されていく。
「これでも食らうがいい。」
そう言った山賊の頭の手には、ものすごい巨大な火球がよびおこされていた。
「高等魔術師ですって。」
何を見て判断したのかわからないが、美咲はつぶやいた。
これを食らったらただじゃすまないだろう。
しかし、美咲のダガーでは、間に合わない遠すぎる。
そして、山賊の頭は笑った。
敵を排除できるという確信に満ちた笑顔がそこにはあった。
前回よりも長くなった(^o^)b
次回からまた短くなる予感
一日二回は疲れた。
もうしません
これからは、更新が遅くなると思いますので
あしからず
2011/11/31文章改正
2012/01/29表現統一のため『魔法』→『魔術』に変更
一部表現の改正