少女と少年は出会う
2,3話前に使えよっていう感じの題名ですがw
まぁ、意識のあるときの出会いということで大目に見てください
<SIDE 翔>
その狼を前に途方にくれていると、少女がやってきた。
「狼がいるぞ。逃げろ!」
と、俺は少女に向かって叫ぶ。
だが、少女は意に介さず近づいていく。
俺はこの少女が食べられて、死ぬのを想像し目を閉じる。
だが、いつになっても悲鳴らしきものは聞こえない。
ゆっくりと目を開けていく。
目の前で少女が狼の頭をなでていた。
「恩人に向かってひどいじゃない。まぁ、天月は人じゃないけどさ。恩狼っていうのかな?」
と、少女は言う。
俺は、あっけにとられた顔をしていると少女は笑い出した。
事情を悟った俺は洞窟を出るときに、天月に
「ごめん。それとありがとう。」
といった。
天月がいなければ、ほかの獣に襲われていただろう。
その謝罪を受け入れたのか、天月は俺の頬をやさしくなめていった。
そして、少女と向き合って聞く。
「君、誰?」
「相手の名前を聞くときは、自分から名乗るのが礼儀でしょ。」
「ふ~んそうなんだ。」
「記憶がないから、しょうがないか。」
「………!!」
俺は絶句する。
「治療したの私だし、それくらいはわかるわ。で、あんた名前は?」
「翔だ。君の言うとおり記憶がない。」
「私は美咲よ。よろしく。記憶がないなら、ギルドへいく?働けるし、生活が保障されるわよ。」
「そうさせてもらおうか。」
と、めまいがして、その場にへたり込む。
「無理は、しないほうがいいわ。ちょうどいい薬があるわよ。」
と言って、丸薬を取り出す。
「う~ん。なんかあったような気がする。」
と、過去の記憶をたどる。思い出せそうで、思い出せない。
「こういうこと前にもなかったか?」
美咲に聞く。
美咲は、たっぷり2秒間硬直してから答えた。
「気のせいよ。気のせい。だって今、会ったばかりでしょ。」
怪しいと思い、揺さぶりをかけていく。
「じゃあ、ここまで運んでくれたのは誰なんだろう?」
「さぁ、知らないわ。」
「俺の服についていた毛はなんだろう。」
「銀色の毛をした動物なんてほかにもいるでしょ。」
美咲は、わなに引っかかった。
「俺、銀色なんていってないんだけどな。」
「だましたわね。」
「いや今の自爆だろ。」
と、無理やり、薬を飲み込ませようとする
それをよけようとした俺の最大の誤算は、美咲は美少女だったことだ。
美咲が、倒れている俺の上にのしかかってきて、動揺して薬を飲んでしまった。
確かに、めまいはおさまっていく。
だが・・・。
「まずっ!」
と、目に涙が浮かんでいることを自覚しながら文句を言う。
そして、美咲が何か言う前に、俺は美咲を突き飛ばした。
次回から戦闘に入ります。予定
相変わらず短いですので、暇つぶしにでもどうぞ。
2012/01/28 加筆




