聖なる少女と気高き狼?
キャラは、弱不思議系が出てきます。
短めです
あしからず
銀狼は、少年の近くまで行くと立ち止まった。
その背から、少女が飛び降りる。
白い法衣に身を包んだ聖職者のような出で立ちである。
辺りはどしゃぶりで舗装されてないこの山道はぬかるんでいた。
しかし、その少女が雨にぬれることはない、泥で汚れることはない。
人が見たら、まさに天使だと称したであろう。
少女は少年のすぐそばにしゃがみこんだ。
そして、手を伸ばした。
が、その手は傷つき倒れている少年に触れることはなく、近くに咲いていた花を摘み取った。
そして、何かつぶやくと花びらを一枚ずつちぎっていった。
驚愕に値する内容だ。
「助ける。助けない。助ける。・・・助ける。助けない。・・・・・・。」
少年の命の刻限が迫りつつある中、宙を舞う散らされた花びらは雨に打たれ、地面にたたきつけられていく。
そして、最後の一枚がちぎられると少女は立ち上がって言った。
「天月乗せてくれる?」
天月と呼ばれた狼は、主の命にかすかに首を上下にさせた。
その場にしゃがんだ天月に少女が少年を乗せる。
天月は、二人を乗せて近くの洞窟まで風のごとく駆けた。
雨の混じった風に少女の金髪が軽やかに躍る。
洞窟の中に入って、少年をあお向けに横たわらせる。
そして、衣服を裂き、傷を確認していく、すり傷が多いが、数が多いだけで大したことではない。
しかし、うつ伏せにさせると、血の染みが広がっていた。否、広がり続けていた。
これは致命傷になるだろう。
そう思い、少女は傷口に手をかざして呪を紡いだ。
- 大地の恵み 天の涙 -
少女の全身が輝きを放つ。
-生ける者に癒やしを-
そして、それは徐々に収まっていく。
-死せる者に平穏を与え給え-
少女の手に残った暖かく柔らかい光がこぼれる。
手を戻したときには、大きな刀傷があったが、それも徐々になくなっていった。
こういう大きなけがを負った者は、概して魂に傷を持っていることが多い。
大きな人災や天災に巻き込まれた可能性があるからだ。
そのことを考え、少女は、少年の魂を視た。
魂とは、性格、記憶、倫理、精神、思考この5つで形成されている。
性格とは、その人の固有の感情や意志の傾向のこと。
記憶とは、体験したことや覚えたことを心にとめておくこと。
倫理とは、その人が持つ善悪、正邪の基準となるもののこと
精神とは、魔術を行使するうえでの心の強さである。
思考とは、その人の知識を使って考える能力のこと。
そして、絶句する。
少年の魂の一部は、見ることすら叶わぬほどに深くに封じられていた。
大変短いです。
これから頑張って増やしていきたいですが、
時間の関係で、こんな感じでやっていきます。
2011/11/31文章改正
2012/01/28文章改正・加筆