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その道に死に逝く者あり
何かと物騒です
ご注意ください
どしゃぶりの中、人通りのない山道の脇に一人の少年が倒れていた。
少しずつ少年の周りが、赤く血の色に染まっていく。
どうやら傷を負っているらしい。
寒さを感じながらも、少年には、まだ意識があった。
しかし、出血はひどく、意識が血とともに流れ出していくかのように、少年からそれを奪って行く。
少年の目に映るものは何もかもがぼやけて薄くなっていく。
そんな朦朧とした意識の中、最後に見たのは大きな銀狼。
最後に呟いたのは
「死にたくない」
ただ一言。
そして、意識は、闇に飲み込まれていった。
少年が最後に見た銀狼は、倒れているその少年に近づいていった。
なぶるために殺すわけでもなく
生きるために食べるわけでもなく
ただ、主の命のままに……
とりあえずこんな感じです。
不慣れなので間違いが多いかもしれません
ご容赦を
2011/10/31 文章改正
2012/1/28 一文加筆