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俺はラブホを愛している!

「電車の中で」俺は思った

俺はラブホが大好きだと―


ここで質問が飛んでくると思う。


なぜ「電車の中で」を強調するのか、電車の中じゃないとラブホが好きじゃないのか。


とか


物語と関係あるのか―


とか


色々あると思う。


アンサーとしては、物語とはまったくもって関係はないし、かぎかっこをつけてまで「電車のなかで」を強調する必要もまったくもってない。


「電車降りたから自分の趣味嗜好が一気に嫌いになりました」なんて人はいない。


でも、こうも考えてみて欲しい。


人間は「今」というものを数えきれないほど重ねて生きている。


「今」好きになったものも、どんどんと生まれてゆく「今」に埋もれていってしまう。


だってそうだろう。


「今」を重ねないで生きている人間がこの世にいようか。


だからいくら好きなものだとは言え、要素がないと、何で好きになったのか分からなくなる。


「好き」を見失う。それはかなり辛い。


じゃあ「好き」を見失わないためにはどうすればいいのか。


俺はさっき「要素」と言った。


「要素」を詰め続けるによって、好きなものを忘れなくなる。


ではどうやって要素をつめるのか。


それは簡単だ。


「場所」を更新し続ければいい。


場所が変わるということは「今」を重ねたということになる。


「今電車にいるけどラブホチョー⤴⤴大好き❤」

「今家にいるけどラブホチョー⤴⤴大好き❤」


など


「今」を「好き」で埋めさせ続ければ、「好き」を分からなくなったりしない


そういった考えを持っているから場所を記し続ける。


ではそんな俺がなぜそんなにもラブホが好きになったか。


それはだな―


「次は~川内駅~川内駅~東西線へのお乗り換えの方は次でお降りください。」


「ATTENUATION PLEASE NEXT NEXT SENDAI .       CHANGE EAST AND WEST,HERE.」


おっと乗り換えの時間がきてしまったようだ。


ラブホが好きな理由は別の機会に話そうと思う。


俺は座席から立ち、人混みの中をスパイみたいにしなやかに抜け、電車から出た。


俺は南北線のフォームの中央に立ち、人混みの中、堂々と目を閉じて深呼吸した。


今俺は人の流れに身を任せている状態。


やはり通勤電車の匂いというものは最高だ。


化粧品・香水・加齢臭が入り乱れ、構内はヘドロの匂いがする。


ラブホと同じ匂いなので安心する。


だって俺にとってラブホの匂いは母親と同義。


母親の胸に抱かれて不安を感じる赤子がいるだろうか。


数十秒くらい匂いを堪能していただろうか。


そろそろ東西線のフォームに行くか。と思い目を開けようとした次の瞬間―


突然床が消え、鉄製の無機質な地面に頭から落ちた。


頭が除夜の鐘のようにゴーンと振動する。


それが線路だと気づくのに時間はかからなかった。


まずいぞ。


人の流れの下流に出てしまったらしい。


早く端のポケットに逃げ込まないと。


焦ったが、


脳ミソがまだ脳震盪を起こしているせいで、体が動かない。


助けを求めようとわめいたが、フォームにいる人たちは無機質な目でこちらを見るだけでなにもしてくれない。


自業自得だ。


ボゥーンボゥーンボゥーンボゥーンボゥーンボゥーン


電車が見えてきた。


ごめんね、「電車の中で」という場所の指定は物語とダイレクトに関係あったわ。


その後鋭い衝撃と、鈍い音がして俺の意識はシュレッダーされた。

本当になろう系がなんなのか分からないまま執筆致しました。よければ高評価お願いします。

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