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幼馴染

いらん話がどんどん増えていく。

話がなかなか進まなくてごめんなさい。

翌日、ディリアスは執務室で机に向かい政務をこなしていた。すると彼の右腕的存在である宰相のローウェが大量の書類を抱えて執務室に入ってきた。


「陛下、貴族の方々から嘆願書が届いていますよ。ユティシア様を正妃にするなと」

貴族からの王妃に関する書類はとてつもなく膨大な量だった。ディリアスは思わず顔をしかめる。


「仕方がないでしょう。長らく城にいらっしゃらなかったせいで存在自体疑われているのですよ!?おまけに醜聞だけは山ほどありますし。…実際、どんな方なのです?」

「まあまあ、そんなかっかするなよ。いーじゃないか、陛下はたいそう気に入ってるようだし」

くだけた口調で話し掛けたのは、ゼイルという男だった。


がやがやと騒いでいると誰かが扉をノックする音が響いた。言い合っていた二人は慌てて姿勢を正した。ディリアスが入れ、と短く答える。


――入ってきたのは、ユティシアだった。

ユティシアは体調が回復してからは頻繁にディリアスの元を訪れていた…あまりにも暇だったので。


「ローウェ、ゼイル、紹介しておく。王妃のユティシアだ」

ユティシアはローウェに優雅な礼をする。

「初めまして。宰相様…と、そちらの方は?」


「お初にお目にかかります、王妃様。騎士団長のゼイルです。よろしくお願いします」

手の甲にキスをしながらウインクまで飛ばしたゼイルをディリアスは睨みつける。


「騎士団長?確か…騎士団長は…」

「ああ、前の騎士団長は命令を誤ってお前を投獄した罪で罷免した。魔法師長も一緒にな」

ディリアスが答える。


「いいのですか、優秀な方を一度に二人も失って」

「ゼイルの方が方がよほど使える。魔法と剣、どちらも扱うことができるからな」

「お褒めに預かり光栄です、陛下」

ゼイルがふざけた様子で返す。

「全くあなたは…王に対するその態度、何度言ったら直るのでしょう」

呆れ顔でローウェはため息をつく。


そんなやり取りを見てユティシアが微笑む。

「仲がいいのですね」

「まあ、三人とも幼い頃からの付き合いだからな」

「その割にはローウェはいまだに堅苦しーよな」

「そう言うあなたもいまだに礼儀と言葉遣いをわきまえませんね」


「ふふふっ、羨ましいですね。私も貴方たちのなかに加えて頂きたいくらいです」

「どーぞ、どーぞ。王妃様なら歓迎しますよー?」


ユティシアは三人と語り合い、楽しいひと時を過ごした。


えーと、とりあえず新キャラ登場です。陛下と幼馴染のお二人でしたー。

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