表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/58

お披露目の準備

ダンスも礼儀作法もきっちり習得したユティシアは、お披露目に向けて準備が整いつつあった。ダンスは身体に叩き込んで何とか形になったし、礼儀作法は婚前にしっかり叩き込まれているのですんなり出来た。

ディリアスもローウェもゼイルも予想以上に優秀だと褒めてくれた。



「ユティシア、今日は採寸をしてもらう」

ディリアスはユティシアにそう告げた。


ドレスを作る事に関して国でも一番の腕の者なのだとか。…以前ユティシアを採寸してくれた人らしい。ユティシアはここで暮らし始めた当初、服を持っていなかったのでディリアスが急いで仕立て屋を連れてきてくれた。


ユティシアは早速自室で採寸してもらうこととなった。


採寸は始まったのに何故かディリアスは部屋を出て行かず、ついたての向こうで壁に背を預けて立っている。


体全体、色々な所を採寸された。それは、身体にぴったりのドレスを作るため。採寸は二度目なのに慣れない。


「王妃様は少し痩せすぎていらっしゃいますね」

採寸を終えた女性が言った。

ユティシアは長時間に及ぶ採寸に疲れ、ソファに腰掛けて休んでいたところだった。


「ほら、言っただろう、ユティは軽すぎるんだ」

すべて終わったと判断したディリアスがついたての向こうから顔をのぞかせた。

…抱き上げた時、軽すぎてこちらが心配になってくるほどに、ユティシアは軽い。


「でも、素敵なお体をしていらっしゃいますから、もう少しお肉をつければ大丈夫ですよ」

女性はユティシアに笑顔で言った。

ユティシアは身体のバランスは良い。出るところは出ているし、ウエストなどは引き締まっている。


「ところで、ドレスのデザインはどのようになさいますか、陛下」

ディリアスはドレスのデザインを相談し始め、ユティには出来てからのお楽しみだ、と言ってユティシアは部屋から追い出された。



ユティシアは暇なので、ふらふらとうろついていた。お披露目のために皆忙しく働いている。こんな時に暇そうにしているのはユティシアだけだろう。

ミーファはユティシアのただ一人の侍女ということもあって、休む暇もないぐらい働いているし、リーゼだって、陛下の信頼が厚いため何かと大変そうだ。


ディリアスだっていつも以上に忙しくしている。さらに、ユティシアのドレスのためにも時間を割いてくれている。



お披露目のための準備は進みつつあった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ